昨日、NHKBS1夜7:00~9:00まで横浜のアフリカ開発会議の参加者がNHKに場所を移し討論会をやってました。
出席者はJICAの緒方貞子さん、ボノ、ぜーリック世銀総裁、あとアフリカ連盟の議長、ナイジェリアのNPO代表などでした。
今回のアフリカ開発会議ではアフリカの経済成長がメインテーマで、アジアで成功したような経済開発をアフリカでもやりたい、政府援助で空港、港湾、道路などをつくり、地下資源が豊富なので民間から資金と技術を投資すれば加工産業が育ち、経済成長路線に乗せることができるというのは、過去の固定観念をこえ新しい世代の開発に入ったことを思わせます。
アジアの成功の跡を追うというのもそんな時代になっているんだと知りました。
この討論会ではボノの存在が際立ってみえました。彼はアフリカのことをよく知っていると評判ですがなるほどそうで、こんな発言をしてました。
・従来の支援の手はもういらない
・過去の支援は相手を間違えていた、支援してもスイスに口座を開くような指導者だったがこれではだめだ
・私はアイルランド出身だが、今やEUで最も所得に高い地域にかわった、このやり方はアフリカにも通じる、アフリカだって経済成長は可能だ
(70年代まではアイルランドは農業国でEUの最後進地域でお荷物だった、80年代から情報産業などへの投資を増やし経済成長に成功)
(番組では南アフリカの右上にあるレソト王国の縫製産業の成功を紹介、GAPの製品を縫製している場面があった)
・この縫製工場は私も支援しておりよく知っている、私の妻がデザインしたもの(ボノの奥さんはデザイナーなんだ)はここで生産している
(ゼーリック世銀総裁は、アメリカはレソトからの輸入品に優遇関税を課しアメリカからの縫製加工が増えているとコメント)
(この工場従業員の4割はエイズ患者、会社がNPOをつくりエイズにかかった従業員をケア)
・私はこのNPOにもかかわっている、一日2錠の薬を飲めば発症をおくらせることができる、必要なのは薬を買うカネだ
ボノの発言にはリアリティーがありました。日本側の商社から出席していた幹部が、ビジネスで投資するので利益がなくては投資は続かないと学者や評論家がいうような陳腐なことをいっていたのとくらべて、ロック歌手の方がよほど的を獲ていたのは奇妙な感じで主客逆転です。
ただ貧困撲滅を叫んでいるだけでなく具体的な事業にかかわってるからでしょう。
討論会の最後の総括はボノが締めくくりましたが、ボノの存在感が大きく見えました。