タイム誌「世界に影響を与える100人」のうち社会起業家 Larry Brilliant(グーグルオルグのエグゼクティブ・ディレクター)と Wendy Kopp(Teach for America の創設者)の2人はこのブログの5月3日と7日に話題にしましたが、2人をユーチュブで検索しビデオが投稿されてないか探してみました。


ありました。Larry Brilliant のサイトはここで 137件のビデオが出てきました。Wendy Kopp のサイトはここで 6件のビデオがあります。Teach for America のビデオサイトは3500もあり、全米各地でこの事業が広がっていることを思わせすごい。

ビデオはTVのドギュメンタリー番組や講演会でのスピーチです。Larry Brilliant については昨年スコール財団がオックスフォード大学でやったフォーラムでの長い講演があります。Wendy Kopp については94年にハーバード大学でやったグレイマン財団の市民活動賞の授賞式の様子がありました。ずいぶん前ですがタイム誌の100人に選定されたので最近投稿されたものです。またグーグルの社員の女性集会に呼ばれて話しているところもあります。こんなことをやってるのでグーグルの社員が支援することになる。


投稿してるのは番組をつくったテレビのディレクターだったり、会合を主催した団体です。短いもので数分、長いのは数十分もあります。こういうのを見ると両人の思想や哲学がよくわかります。


グーグル・オルグについても検索してみましたが63件のビデオが出てきました。グーグルが投稿したものが多く、地球温暖化、AID撲滅、プラグイン車についての討論会やセミナーの様子です。グーグルの若い創業者ラリー・ペイジとサージェリー・ブリンが登壇し、地球温暖化について自説を述べてますが、宇宙から見た夜の地球儀で明るい所を示し、東京は特に明るく輝いているとエネルギーの無駄つかいを非難してます。


アメリカの社会起業ではこんなことが普通に行われてますが、日本ではまだこれがない。日本の例をユーチュブで検索しましたがほとんどない。


事業の始まりは社会起業にかぎらず小さく他の人には見えません。そのうち新聞、テレビ、雑誌に取り上げられて世間の人は知ることになりますが、こんな幸運はまれです。


ビジネスデザインがどんなに優れていても始まりはこうで無視される。


ホームページで告知してもそれだけではまだ弱い、そこで活動の様子をビデオにしてユーチュブに投稿する、ネットワークを使って攻撃的な広報作戦をやる、社会起業にかんする会合はずいぶん行われるようになってきてるんですから、ビデオにおさめてユーチュブに投稿するとよい、そうすれば思いは広がります。


ビデオは普及してるので足りないのは撮影技術の初歩とか編集術ですが、これは少し学べばよい、ユーチュブに投稿するのは簡単、ないのは活動をビデオにしてユーチュブに投稿するという発想です。


社会起業の中心にいる経営者、テレビの番組制作者、会合の主催者が心得るべきことで、日本でもさっそくやって欲しい、そうすればネットワーク時代なんですからコンセプトや思想は広がり支援者はあらわれます。


難しいことでないので明日からでもやって欲しいことです。