夕張市が財政破綻し、こうした所では社会起業が起こると注目してみてますが、夕張市立総合病院を引継いだ医療法人財団夕張希望の杜(市立病院の一部を借りて19床の夕張市立診療所と40名の老人介護施設を公設民営で経営している)の活動を医療法人の関係者が書いているメルマガがあります。


登録サイトはここ 、まぐまぐのメルマガですが、登録した人に送られてくる広告サイト付きのメルマガでわずらわしい感じがしますが、広告費の一部がこの病院のものになるので、そこは我慢して読んでます。


最近の状況をこんなぐあいです。


市との病院支援の会合に出た女性の理学療法士の感想は、
・夕張市はリハビリテーションに乗れずにいる人のようで、失ったものをいつまでも忘れることができず、昔はこうだったんだ!と、そのために立ち直るきっかけをつかめない。


・そうこうしているうちに時が過ぎて、状態はさらに悪くなり、このままでは生きて行けないところまで落ちてしまう。


まだ市役所はそんな状態のようです。有能な人から先に転職し、市に残ったのは改革などできない連中なのかなという感じです。


彼女のように再建しようと思っている人には腹立たしいことです。


佐藤事務局長の感想はちょっと明るく、
・住民に地域医療・地域福祉の問題を自分の問題として捉え、積極的に関与しようとする動きが出てきた。


・わがセンターを支える後援会組織が設立準備段階にあり、地域の資源としてセンターを守ろうという署名活動が自然発生的に生まれている。


・藤倉夕張市長も高橋北海道知事も支援を公言するようになった。


・医療資源の浪費を抑えるために、救急車の適正使用を繰り返し住民に訴えたら、時間外の軽症患者の受診(コンビニ受診)が激減し、救急車の出動回数は以前は年間800-900回だったが、1年間で100件以上減少した。


・インターネットで医師を募集したら、募集2名に対して13名もの応募があり、10名以上の医師を断る結果となった。


・近隣の商店が廃業したので、院内売店をコンビニエンスストア化し、地域の高齢者が買い物できるようにした。


市役所よりも住民の方が早く再建に動き出しているようです。これなら社会起業は成り立ちます。


この病院の理事長村上智彦さんは地域医療ではマスコミでは有名ですが、日本を代表するような誇れる社会起業家になって欲しいと願ってます。