あだち充の「ナイン」という高校野球と青春を描いたマンガがありました。
熱血甲子園をめざすというより高校生の部活の一環で学園ものという感じの作品です。
その中のエピソード。
監督が部員を真剣にさせるために仮病を使って余命わずかでどうしても甲子園に行きたいという小芝居をしました。
すぐに部員には仮病だということはばれてしまいます。
ただ、部員たちは面白がって逆に監督をだまそうとします。
嘘に乗っかっているつもりで真剣に練習に取り組みます。
だましているつもりが真剣に体を動かしているうちにそれが心地よくなってだましているとかどうでもよくなって練習に打ち込むのでした。
嘘から出たマコトというか、嘘も方便というか、終わりよければすべてよしというか…
ひるがえって我が息子。
今日はサッカーの練習日。
長男君は今日とても張り切って、ミニゲームでもノリノリでした。
その理由を尋ねたところ
「頑張ったらおばあちゃんがコロコロコミック買ってくれるって♪」
だそうな。
私の方針で、子どもをモノで釣るということはしたことはありません。
だから最初は「ばーちゃん、いらんことを…」と思っていました。
そこで思い出したかつて読んだコミックのエピソード。
ご褒美目当てで頑張り始めても、頑張ることが楽しくなってきたらそれはそれでいいのかなと思ったのでした。
なんでも真剣に打ち込めば楽しいはずだよ。
以上、「人生で大切なことはみんなコミックから学んだ」第一弾。
不定期でシリーズ連載します(笑)