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朝、寝た時間はわからないが、深く寝たらしく、スッキリ起きた。
時間はまだ7時前。
裸のままだったので、そのままシャワーすることにした。
シャワーを浴びながら、優しく愛された昨夜の名残のキスマークをなぞる。
目をつぶると、昂大が耳元で囁いた、好きだという声が聞こえる。
「千尋ちゃん!」
「エッ。」
泣きそうな昂大の声がバスルームに響いたかと思うと、ギューっと抱き締められた。
「どしたん?」
「起きたらいなかったから。キッチンにもいなくて、ものすごく焦った。」
抱かれた腕のなかで、昂大の胸の鼓動が早くて、ホントに焦っていたのがわかる。
「ゴメン。」
「チガ。ゴメン。僕が朝、起きたらこうしようって勝手に決めてたんだ。それで、千尋ちゃんがいなかったもんだから。」
ワタシの首筋に顔を埋めて話す昂大だが、ちゃっかり服は脱いでいるのが笑けてきて、つい吹き出してしまった。
「千尋ちゃん。」
「ウン。ゴメン。焦ってたわりには、ちゃんと服を脱いで入ってきたんやなぁって思って。」
「タブン、脱衣場を見たら、千尋ちゃん怒るかも。」
「そうなん?」
「脱ぎ捨てた服が、グチャグチャ…。」
「そか。」
「怒らないの?」
「ワタシ、怒ったことあったっけ?」
「そう言えば、ないかも。」
「怒られるって思ったのは、お母さんがタブン怒ってはったからやと思う。」
「ウン。脱ぎ捨てたりなんかしたら、怒られてたな。」
やっと落ち着いてきたのか、腕の力を抜いて、昂大がワタシの顔を見る。
「アァ、千尋ちゃんだ。」
「ウン。」
「僕の。」
アヤシイ雰囲気になりそう……。
「出よう。」
「エェー。今、いいとこだったのに。」
「アブナイ。」
「アブナクナイよ。」
「目が。」
「目?」
「色っぽい顔になりかけてた。」
「僕?」
「そう。」
「千尋ちゃんの色っぽい顔と体が目の前にあるから。」
「見なければいいっしょ。」
「それはムリッしょ。それに、僕がつけた跡が誘うんだよ。僕のセンスは抜群だね。跡をたどれば、どう愛したかわかるくらい。」
「ホラホラ、その顔はアカン。出るよ。」
ワタシは、昂大の手を握ってバスルームを出た。
「んとね、お腹減った。」
「ん?千尋ちゃん、お腹減ったの?」
「ウン。」
「そかぁ。じゃ、ご飯食べよ。」
昂大の脱ぎ散らしたあとは、確かに凄かった。それを拾って、洗濯機に放り込んで、キッチンに向かった。