影はそばにいる「君はただ、そこに存在するだけで、それだけでいい。」文字が見えたその時、何かが倒れる音がした。目を開けると、そこには何もなく、黒い影が、僕のそばにいた。部屋に置いてある鏡には、顔中が血だらけで、目の上を一文字に切り裂かれていて、あまり目を開くことはできない僕がそこにいた。痛くない。そう…。僕は痛みがわからない。痛みで僕は死なない。無痛症。影は消えていた。「ワタシが守る。」消える瞬間に見えた文字。何が起こったかわからない中、目の上の傷は塞がりかけていた。