服を脱ぐ時、一瞬躊躇ったが、えーいままよと、脱ぎ捨てた。恥ずかしがってたら、いつまでも入れない。一緒に入ると言ったのだから。昂大も、躊躇わずに脱いでいた。普通に鍛えられた体つきで、腹筋が割れていた。
「千尋ちゃん、細いね。」
「昂大は、何か運動してるの?」
「休みの日に、たまーに走ってる。最近は寝る方が多くなったけど。」
「運動は、ワタシもしてるけど、腹筋とか全然できひん。」
「できるほど運動しなくてもいいんじゃない。」
「憧れるねんもん。筋肉。頑張ってるのに。」
「そだよね。お酒とか、千尋ちゃんも運んでるんでしょ?重いよね。」
話ながらシャワーを浴び、2人で一緒に湯船に浸かる。
「重い。スタッフが運んでくれるんやけど、彼らは2ケースとか運ぶんよね。ワタシは、必死で1ケース…。なんとなく悔しいねん。」
「そんな、千尋ちゃんが2ケースとか運んだら、スタッフの立場がないじゃない。」
「そうなんかなぁ。申し訳なくなるねん。」
「そこは、スタッフに甘えようよ。」
「ウーン…。そうなんかな。ずっと甘えっぱなしやけどね。」
「それでいいんだよ。」
「そか…。昂大、先に洗う?」
「ね、千尋ちゃん。洗ってあげる。」
「エッ?」
「洗うダケだから。」
「わかってるよ。わかってるけど。」
「さっ。ねっ。」
昂大に手をひかれて、湯船から出る。
「座って。頭から。」
「わかった。」
シャワーを出して湯温を確め、ワタシの髪にかける。
「どう?熱くない?」
「大丈夫。なぁなぁ、一緒に洗ったらいいんちゃう?」
「ウンウン。そだね。じゃ髪の毛だけ洗わせて。」
なんとなくわかってきたが、昂大は、説得しようとしても、落としどころを心得てて、逆に説得させられてしまう。
仕事面でも、いかされてるんやろなぁ、そういうとこ。
昂大は、嬉しそうにシャンプーでワタシの頭を泡立てていた。
「千尋ちゃん、どう?痛くない?」
「痛くないよ。」
「よかった。」
昂大は、優しくワタシの髪を洗って流した。次は、リンス。
「千尋ちゃん、このまましばらくおいとくから、先に体洗って。僕も洗う。」
「わかったぁ。」
主導権は、完全に昂大に。
体を洗ってる間に、昂大は、頭も体もチャッチャと洗ってしまった。
「ウーン…。ワタシなんかさ、そんなゴシゴシ体とか洗ったら、肌がゴワゴワになってしまうわ。」
「僕は男子だからね。女性とは洗いかたが違うよ。」
と、笑った。
「じゃ、千尋ちゃん、リンス流そうか。」
「あい…。」
ワタシが目をつぶると、昂大は、ワタシを仰向けに抱き寄せた。
「エッ?」
ワタシが目を開けると、
「千尋ちゃん、気を付けるけど、目を開けてたら、しみるかもだから、目はつぶってて。」
「あい……。」
目をつぶると、顔にかからないように、髪を流し始めた。
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