そうこうしてたら、息子も帰宅して私の泣き顔や家の空気から


なんかあったんかな?くらいに思ってたみたいやけど


娘はもう知ってるわけやし

にーさんにも伝えないとな

でも泣かんとうまく短くできるやろか


と考えながらタイミングをみる。


洗面所で2人になったときに話して、楽しみにしてくれてたのにごめんねと伝えた。


あっという間に夜7時を回り、晩ごはんの時間だけどなんの用意もできていない。


私はつわりの最中やし、3人で外食してきてって頼んだ。


そしたらやっぱりママも一緒に行こう

と言われた。


こんな悲しいのに1人で泣いていたいっていうのが本音だったんだけど、


赤ちゃんに聴かせたい音楽

私が好きな音楽…

は家族で楽しく過ごしてる声やわ


と気付いて、一緒に出かけた。


レストランに着いて

横に夫、正面に娘、斜め前に息子


メニュー決めて注文したあとは

誰からともなく

いっせーのーで

っていう指ゲーム?を始めるのが我が家の風習なんやけど


もちろん今回も当然のように始まった。


私はこっそり

ちびちゃんきこえるー?

にーさんねーさんもはしゃいでるよー

楽しい兄妹がちびちゃん待ってるよー


って赤ちゃんが産まれてきたくなるようにした。


多分そこから泣く事が減った。

できるだけ楽しい毎日を送ろうとした。


娘も希望を捨てずに


毎晩ちびちゃんに向けてお話の本を読んでくれるようになった。


私が明るくいるとやっぱり家の中も明るくなる(母親ってそういう位置らしい)

ようで、悲しみに包まれて落ちることもだいぶ避けられた。


翌日、病院でやはり心拍は確認できず流産と診断された。動かない赤ちゃんを見るたやっぱり涙は出た。モニターで黒画面の中の白く映る姿を何度も撫でた。



でもネットで調べまくってた私は万が一の可能性を捨てずに、今まで以上に赤ちゃんに色んな声を聴かせよう!と思った。