今から35年前、家を新築した時に玄関横に何か我が家のシンボルツリーとなるようにと、黄金色の花をつける「山茱萸(サンシュウ)」とピンク色の花の「山茶花」の木を造園業者に頼んで植え付けてもらいました。ともに苗木から10年ほど経った生育旺盛な木で枯れもせずに今日に至っています。特に「サンシュウ」は風水では西側に植えると「金運」「健康運」がアップするとのこと、金運は期待しませんでしたが家族全員が健康でありますようにとの願いを込めたことだけはかすかに覚えています。それと花木で花の少な時期に遠くらかでも目立つ黄色い花は、家を教えるのには便利だなと妻と相談して決めたことも思い出しました。

 

 「サンシュウ」は季節の変化を一年中楽しめる花木です。早春は黄金色の花、春から初夏は緑色の若葉、秋には血珊瑚を思わせるグミに似た真っ赤な実と葉の紅葉。やっかいなのは落葉と徒長枝の剪定。掃除や剪定が大変でこれが唯一の欠点、想定外のお荷物になりました。

 

 玄関横に植え、一階を超えての伸びた枝。塀には季節の花、クリスマスローズの鉢植えを並べています。

 

 横には山茶花の残り花が写りこんでいます。 

 

 サンシュウ。ミズキ科ミズキ属の落葉高木。別名はハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミなど。原産地は中国・朝鮮半島。江戸時代、朝鮮経由で渡来、薬用植物として栽培される。滋養強壮の目的で漢方方剤に広く使われる。花言葉は「強健」「持続」「気丈な愛」など。

 

 

 山茱萸やまばたくたびに花ふえて 森澄雄

 

 短い枝の先に散形花所序をつける。花序には20~30の個の花が付きます。

 

無駄話

 今朝は夜半から降り続いた雨が早朝にあがりました。「こまこ」の散歩も8時前に出かけてましたが、とても寒い朝を迎えています。行く雲も駆け足で空を過ぎていきます。雲間から太陽がのぞくと「サンシュウ」の眩いばかりの黄金色が輝いてみえます。これからの季節は我が家の庭では花木と果樹の花が次々と咲いてくれます。花木では「白木蓮」「花梨」「アメリカハナミズキ」「八重桜」「紫陽花」「つるバラ」など。果樹の花は少し地味ですが「リンゴ」「梅」「プラム」「キゥイ」「柿」「ビワ」など、「こまこ」のブラッシングをしながら眺める早春から初夏にかけての庭は狭いながらも優しい花たちとむせるような青葉の季節を迎えます。

 「こまこ」の散歩で住宅地内を散策するのですが、大きな「サンシュウ」の木を見かけることがありません。まさに我が家のシンボルツリーだと自己満足をしています。