コスモスの花の写真が撮りたくて、10年ほど前によく通った所に「こまこ」と一緒に出かけました。ところが田園地帯でコスモスの畑が点在していたのですが、まったく見当たりません。それらの場所は耕作放棄地となり、変わりに長距離トラックの会社と大型車の駐車場に変貌していました。この地域は中国自動車道路、新名神高速道路、山陽自動車道路、六甲有料道路などの出入り口に近く、どの道路の出入り口にも10分もあれば高速に乗れる立地。農村の集落も高齢化が進み、環境が様変わりをするのも時代の要請かなと寂しさを感じました。

 しかたなく、八多町をあきらめ、県道八多吉川線を吉川方面にへ車でコスモコを探しました。この道路周辺も昔に比べ手入れされたコスモスは見当たりません。ようやく八多町から車で10分ほど、吉川町市野瀬の畑で写真を撮影できました。しかしこの場所では「こまこ」とコスモスを一緒に撮影することはできませんので、10年ほどまえ「サチとコスモス」を撮影した吉川町吉安にある「吉川温泉 よかたん」へ、市野瀬から車で10分ほど走りました。

 

 

 

 コスモス。キク科コスモス属。和名は「秋桜」。コスモスの語源はギリシア語の「秩序」「飾り」「美しい」という意味。秋桜は花弁の形が桜に似ていることから呼ばれることになったようです。原産地はメキシコ。花言葉は「乙女のまごころ」「愛情」「たおやかさ」など。

 

 コスモスの花を見てをり休肝日 後藤比奈夫

 

 コスモスの花ことごとく上向けり 右城暮石

 

 コスモスのふたいろ淡く咲きまじり 深見けん二 

 

 10年前にコスモスの花をバックに「吉川温泉 よかたん」で撮影した「サチ」。当時、6歳半ほど。「こまこ」も「サチ」と同じようにコスモスをバックに写真を撮りたかったのですが、その場所は新しい建物が増えて、あれほど咲いていたコスモスの花は残念ながら消えてしまっていました。しかし「サチ」の記憶は、このように記録として残っています。大人しく、賢く、綺麗なメスの黒柴でした。

 

 

 最後の画像は、10月15日に神戸市北区鹿の子台の「ねぶたに公園」で撮影した「こまこ」の写真です。「こまこ」も当時、6歳半の「サチ」と同じ年齢となりました。