MS-06R-1AはMS-06R-1の問題点を改良した機体です。生産数が非常に少ない為、選ばれた熟練パイロットのみが搭乗を許された機体です。
今回の制作記事はジオン公国軍ア・バオア・クー要塞基地Eフィールド防空大隊所属、マサヤ・ナカガワ中尉のMS-06R-1Aです。
使用キット:MG 1/100 MS-06R-1A マサヤ・ナカガワ専用ザクII
マサヤ・ナカガワ中尉は「モビルスーツバリエーション」に登場する、ジオン公国軍ではわりと珍しい東洋人のエースパイロットです。
連邦軍はこのマサヤ・ナカガワ専用機の上半身の写真を手に入れた当初、茶色と黄色というカラーリングから、地上用の機体だと思い込んでいたそうです。
通常の量産型ザクIIの生産数が約3000機とも言われているのに対し、このR-1A型は80機程度しか生産されておらず、配備を希望しても中々手に入れる事が難しい機体だったそうです。
そんな希少な機体を与えられているマサヤ・ナカガワ中尉は、ジオン軍の中でもかなり腕の立つ優秀なエースパイロットであることが伺えます。
今回の制作はキットをストレートに組んだだけなのですが、イエローの塗装の際に色がなかなか上手く乗らずに手間取ってしまい、調色含め何度かやり直しています。デカールの黄色と合わせるのに苦労しました。
そして今回は少々面倒でしたが、バックパックや脚部のバーニア内側をレッドに塗り分けました。
最初に外側のブラックを、そして後からマスキングする形でレッドを塗装していきます。
高機動型ザクIIのキットの説明書の見本の中には、今回の様な塗り分けが行われている機体もいくつかあります。
今までは塗り分けの指示があろうがなかろうが基本的にバーニア内側の塗り分けは(面倒ですし、あまりカッコいいとも思わないので)やってきませんでしたが、今回のマサヤ・ナカガワ専用機はカラーリングがかなり地味なので、差し色として赤が必要と感じたのでやってみました。
カラーリングは、メインのブラウンは、何かに使って余っていたサンドイエロー系のカラーに、クレオスのMR.COLOR「艦艇色」と「レッド」を加えて色味を整えました。
イエローの部分は「レドーム」に「RLMイエロー」、「キャラクターフレッシュ」を使用して塗装しています。
コックピットや手の甲等のブラックの部分は「ジャーマングレー」をベースに「レッドブラウン」を少量加えて、限りなく黒に近いダークブラウンの様にして塗装しています。
武器やバックパック等は「ジャーマングレー」をそのまま使用しています。
内部装甲は「黒鉄色」です。
猪が描かれているEフィールド防空大隊の部隊マーキングは、このキット専用に書き下ろされたデザインだそうです。
この猪の部隊エンブレムのデザイン、個人的に今までの部隊エンブレムの中で一番好きなデザインです。
マーキングはカッコいいのに、何故この位置にエンブレムを配したのでしょうか。非常に勿体無い。
モールドを跨ぐ位置にあるので、一度貼った後でモールドに沿って切り込みを入れています。エンブレムの右上に若干黄色が出てしまっていますね。
出来ればシールド側にも部隊エンブレムのマーキングが欲しかった所です。
そして写真ではあまり見えませんが、シン・マツナガ専用のMS-06R-1同様、シールドの内側が補強(?)されている様なデザインになっています。最後の写真で確認できますね。
更にシン・マツナガ専用機の右肩ブロックにあったスリットを、プレートを被せて塞いでいる様なデザインになっています。
高機動型ザクIIのキットは現在、限定販売等を含めるとかなりの種類が世に出ています。
単純に嬉しいと感じる一方、世に出ていない機体を再現する選択肢が減ってしまうのであまり喜べない自分もいます。
しかしながらそれ以外の機体を作ろうと思う場合、独自の部隊マーク等が再現出来ない問題が出てきます。
なのでこういうキットの存在は結局助かるわけですね。ホントにすごい人はデカール自体も印刷して作るみたいですけど、私にはそこまでの知識がないです。。。
以上、完成品 MG 1/100 MS-06R-1A 高機動型ザクII マサヤ・ナカガワ中尉専用機でした。ご覧頂きありがとうございました。