夫は 83歳 彼は医学のおかげで生きている
毎日 朝 9 時に
月水金は 透析をするため タクシーが迎えに来る
火木土日の日は 2人の薬剤師さんが薬を飲ませに来る
飲ませて その日の日付の紙を持ち帰る
家族の者が お見送りした後 ちょっと油断した
夫が車に乗っていなくなってしまった
老人で 病人が 人さまをハネたら・・・と思うと
息子も私も 無事帰宅しますようにと祈りながら待った
夫 帰宅 ほっとしたが 車の前方を壊していた
「どこで事故したん お詫びして修理代払わないと」
「ひとり相撲だから 心配ない」
疲れたのか夫はすぐ寝た
プリウスは夫のお気に入りだが 修理なしで放置し廃車にし
車の鍵は息子が管理して隠すことになった
私は 息子に言った
「あなたが親思いなのは知っているが 運転させてはダメよ」
夫が買ってきた 巻きずしで 遅いお昼をいただきながら
私は涙がこぼれた