『サウンド・オブ・ミュージック』札幌
(9/15~9/16)
レポの続き。(1幕の感想→★)
だいぶ記憶が薄れてきたので思い出すままに書き連ねていきます。
(3回連続で観たのに?)
マリアがいなくなったことで元気がなくなったトラップ家の子どもたち。
マルタだけはお気に入りのピンクの傘を回して上機嫌みたいだけど、誰に買ってもらったのかな?
そんな中、孤軍奮闘のマックスおじさん。
練習に全く身が入らない子どもたち。
マックスおじさん、お手上げ~
そこへ助け船を出す大佐。
大佐がすっかり優しいパパになってるぅ
「♪レ~はレモンのレ~」
って自分の頬っぺたをペチペチする大佐に萌え萌え
でも子どもたちはますます元気をなくすばかり…
マリアがいなくなった理由を聞かれても困惑しているのは大佐も同じ。
話をすり替えてエルザとの結婚が決まったことを報告する大佐。
「すごいだろう」
何がすごいのかわからないけど、大佐もあまり嬉しそうではないね。
子どもたちもさらに元気がなくなってるし。
仕方なく自分たちだけで淋しさを紛らわせようと、マリアに教わった『私のお気に入り』を歌い始める子どもたち。
でも、ちっとも楽しくならない。
気を取り直して再び歌い出したところで聞き覚えのある歌声が・・・
マリアに駆け寄る子どもたち。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180930/12/yy-wasshoi/4f/8c/j/o1080083314275460193.jpg?caw=800)
![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/062.png)
![汗](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
グレーテルに「指はまだ痛い?」って、一体どれくらいの期間、マリアはいなかったんだろう。
包帯もしていなかったから、かすり傷程度なのかな?
だとしたらせいぜい1、2週間ってところか。
という疑問はさておき、マックスに「指が痛いの!」って人差し指を突き出したグレーテル役の子役ちゃんたちの演技が可愛いかった
マックスおじちゃんに指を「チュパッ」とされた後のリアクションが3人とも微妙に違うの。
大げさにやる子、じぃーっとタメを作る子、シレっとやる子・・・
皆、役者やのぉ~~~
場面は変わって・・・
せっかくマリア先生が戻って来て子どもたちにも元気が戻ったというのに、大人たちはギクシャク。
周囲がナチスドイツに追従していく中、孤立を深める大佐。
エルザとも意見が合わず、婚約解消が決定的になったところへマリアがやって来て…
初見の時にあっさりエルザとの婚約を解消し、その後すぐにマリアと大佐が結婚を決めるという展開に違和感を感じていたのだけれど、今回は大丈夫でした。
1幕の感想でも触れたとおり、今回はブリギッタやエルザの台詞から、大佐のマリアへの想いを感じとることができていたから。
戻って来たマリアを見て言ったエルザの台詞からも、彼女が大佐の想いに気づいていたとわかる。
エルザの台詞
「早く言ってよ…」
っていう高倉さんの言い方がなんとも言えず良いの。
恨みがましいという感じではなくて、むしろ優しい…
出来た女性だなって思わせてくれる。
婚約指輪を返し、踵を返そうとするエルザの手を引き寄せその甲にキスをする大佐。
同時に靴の踵を打ち鳴らして敬意を払う大佐に胸の奥がチクリと痛みます。
そのすぐ後に何事もなかったようにマリアとの結婚を決めるものだから「ちょっとソレってどうなの?」となってしまったわけです。
しかも2人がデュエットしてる間、エルザは荷造りの真っ最中なんですからね!
と、トークイベントで高倉さんがお話されてました(笑)
♪『なにかよいこと ~Something Good』
正直に言うと、初見の時は深水大佐を観ることに集中しすぎて、曲があまり頭に入って来なかったのだけど、今回は観終ってからずぅ~っとこの曲が頭の中でリフレイン
深水さんのちょっと鼻にかかった甘い声~
前回は上手だったので深水さんの背中率が高かったけど、今回はセンター席。
しっかりオペラグラスでガン見しました
「君との結婚は誰に・・・?」
からのくだりにキャーーーッ
なんでそんな嬉しそうな顔するのよぉ~
厳格な大佐像が・・・
深水さんって相好を崩すと別人みたいになるよね?
その顔、反則ですよ?
2人手を取り合って捌けていくところ。
ヤングカップルかっ
(ヤングは死語か…)
深水さんの背中からハートマークが飛び散ってた
ウエディングドレスに身を包んだマリア。
「キレイよ」って、ああ、修道院長様。
これからあの方の素敵なお姿をガン見しなくてはならないのに、そんな慈愛に満ち溢れたお声でおっしゃられたら涙で視界が霞んでしまいます…
もう、何も言わん・・・
(演目違い…)
フリードリッヒから帽子を受け取る時の深水さんの表情に悶絶しそうになったわ
受け取った帽子を目深に被る深水さん。
その所作といい、立ち姿といい、これまで軍人役が多かったせいか板に付きすぎです
7月に観た時はベールアップにちょっと手間取っていたみたいだけど、今回は3回ともスムーズでした。
そして瞬きする間に終わってしまう誓いのキスの場面
マルタのリアクションがカワイイ
ところで、その後でシスターたちが歌う『ハレルヤ』って、途中から「♪アレルヤ~」って聴こえないですか?
まさか母音法で歌ってるとか?
でも、それだと「♪アエウア~」だしな。
最近、四季の動画ばかりみてるせいかな?
閑話休題。
マリアと大佐が新婚旅行に出掛けている間、またまたマックスおじちゃんが何やら怪しい動きをしています。
「ジャジャ~~~ン♪」て(笑)
大佐の許可もなしに、しかもポスターに名前まで入れておきながら「まだ内緒だよ」って、超テキトーなマックス。
予定より早く帰宅した2人に慌ててそのポスターを放り投げるのだけど、あれって毎回どこへ飛んで行くかわかんないよね?
拾い上げるのはブリギッタ。
マックス万事休す・・・(笑)
結果的に彼の企画した音楽祭がトラップ一家を救うことになるのだけれど。
結婚式から数日の間にナチスドイツに併合されたオーストリア。
反ナチス派のゲオルクにとって、周りは敵だらけ。
フランツもロルフもナチス党員になっていた。
ゲオルクの元へ手紙を届けに来たロルフ。
代わりに受け取ろうとしたマリアには渡さず、フランツに渡してしまう。
その非礼さを非難するリーズルに反論するように、大佐を侮辱するロルフ。
ショックを受けるリーズルに冷たく「泣けばいいさ」と言い放つのだけど、もしかしてこれはロルフの優しさだったのかな?と、ふと思ってしまった。
ロルフは頑なな大佐のせいで、リーズルまで危険にさらされることを案じていたはず。
言い方は酷かったけど一刻も早く国を出るよう、忠告したんだと思う。
一和さんのロルフと比べると、梅村ロルフは少し自信なさげ。
リーズルに冷たく言い放った後も、視線を反らしたように見えたし、ラストの方でトラップ一家を見逃す場面でも、見つけた瞬間、狼狽しているみたいに見えた。
一度しか一和ロルフを観ていないので比較するのもどうかと思うけと、一和さんはメリハリのある演技で、梅村さんは繊細な演技という感じを受けました。
もう1回、一和ロルフを観てみたいけど…
ドイツ海軍からの召集令状を受け取ったゲオルクはどうするべきかマリアに意見を求める。
信念を曲げるか、家族を守るか・・・
ここからの展開が早い。
考える間もなく軍の幹部がトラップ家にやって来てすぐに出頭するようゲオルクに命じる。
マリアの機転で軍への出頭を遅らせることに成功したのだけれど・・・。
【ザルツブルク音楽祭】
ハーケンクロイツの旗やナチス兵に囲まれた会場。
この場面はリアルにその場にいるような錯覚をおこしそうになります。
カメラやナチス兵の姿に不安げな表情を浮かべる子どもたち。
会場を見回す大佐の鋭い目線。
同様に睨みを利かせるツェラー長官。
軍人同士のプライドのぶつかり合い?
先に折れるのは大佐だけど。
ツェラー長官役の坂本剛さん。
長身でかなりハンサムなお顔立ちですが、それだけに冷酷な雰囲気を醸し出して本当に怖かったです
大佐の独唱で始まる『エーデルワイス』。
ドイツ語で『高貴な白』(高貴=edel・白=wei)という意味を持つオーストリアの国花で、ヨーロッパでは純潔を象徴する花なのだそう。
花言葉は「大切な思い出」「勇気」
途中で歌うのをやめてしまう大佐の胸の内が知りたくて調べてみました。
ナチスドイツに統合され、地図上から消滅してしまった祖国への思いで歌えなくなった大佐。
そんな父親を助けるようにクルトが歌い、続いてリーズルが、そして家族全員で歌う『エーデルワイス』は涙なしには聞けません
この後、マックスの機転でアンコールタイムが設けられるのだけれど、その時の大佐とマックスのやりとりが泣ける。
目で語り合う2人。
「そんなことをして君の立場はどうなる!?」
「いいんだ。家族を守れ!」
本当のところはわからないけど、そんな感じのやり取りのあと、マックスの意を酌んだ大佐。
瞬時に家族を集めます。
ここでの子どもたちの演技が見事!
パーティーで歌ったのと同じ『さよなら またね』を歌うのだけれど、皆、表情が硬いの。
そして順に舞台から足早に去る間際にマックスにお別れをするのだけれど、その表情が・・・
ダメだ。
思い出しただけで涙が出てきちゃう…
その間も大佐とマックスのやり取りは続いています。
そしてマリアと共に舞台を去る間際、2人はガッチリと固い握手を交わします。
あの後、マックスはどうなったんでしょうね。
実際には存在しないキャラクターなのでそこは勝手に大丈夫ということにしたい。
修道院の庭に逃げ込むトラップ一家。
突然の物音に、サッと身をかがめて子どもを庇う大佐がカッコイイです。
修道院にまで侵入してきたナチスに「なんてやつらだ!」っていう深水さんの台詞もカッコイイ!
身を挺して大佐を守ろうとしたリーズルと抱き合い、天を仰いで言う台詞、「神よ!」も超カッコイイです!
全部カッコイイです!!!
やっぱりビジュアルは重要ですよね!
ラストの山越えのシーン。
山越えというと、どうしても佐々成政の『さらさら越え』を思い浮かべてしまう私
感動的なラストシーンだけど、徒歩で山越えはあり得ないですよねぇ・・・
子連れでなんてもっとありえない!
しかも超軽装!
ハネムーンから帰ってきた2人の服装を見る限り、季節は夏ではないはず。
末っ子のグレーテルちゃん、いくら大佐が抱っこしてるからって半袖じゃ寒いって!
毛布を着たら抱っこできなくなるのかしら?
実際は列車でイタリアへ行き、その後スイスからアメリカへと渡ったそうなので完全なフィクションなのですが。
っていうか実際、ザルツブルクから山を越えるとそこはドイツだった!
「地元住民の視点においては非常に不自然なラストシーンである(ウィキペディアより)」
実際はどうあれ、感動的なラストシーンであることには変わりはないです。
カーテンコールも楽しい
本当は一緒に歌いたいけど1人だけ声を出すのはちょっとね。
15日のソワレだったかな?
最前席の数人は最初からスタオベでノリノリでしたよ。
あとマチネでは大向こうさんが出現してました。
この回は年配の男性客が多かったように思います。
隣りの席も2人連れの年配男性客だったし、それも漏れ聞こえてきた話の内容からすると私と同じ地元民(笑)
『サウンド・オブ・ミュージック』は、老若男女を問わず誰でも楽しめるミュージカルです。
映画の内容を知らなくても大丈夫。
楽曲だけを聴いても楽しめるし、お芝居の部分が多く、歌の部分も劇中歌のようになっているので、ミュージカルが苦手な方でも違和感なく観ることができるはず。
明日から10月。
ついに千穐楽まで1ヵ月を切りました。
まだご覧になっていない方は是非、北海道四季劇場へ。
『サウンド・オブ・ミュージック』へ足をお運びください。
また一度ご覧になった方もキャストが変わると見え方も変わります。
是非、もう一度足をお運びください。
私はあと1回、千穐楽の前日に観る予定です。
本当はいますぐ札幌へ行きたいのだけれど物理的に難しいので記憶の中のトラップファミリーを楽しむことにします。
以上、SOM札幌レポ終わり。