【2級】「あらすじ」を作成する
こんにちは。多田塾公認受験サポーター ヨコタです。Shien.Lab内で国家資格キャリアコンサルタント試験、2級技能検定のロープレのサポートなどをさせていただています。Shien.Labについては・・・こちら 国家資格キャリアコンサルタント試験対策講座「多田塾」については・・・こちら ヨコタについては・・・こちら 100のワークで学ぶ カウンセリングの見立てと方針 [ 竹内 健児 ]楽天市場2,970円 楽天市場で詳細を見る Amazon(アマゾン)で詳細を見る 先日、この本の序章で、「相談者を理解する」ために大事なこと、向き合い方について、はっ!とすることがありブログを書きました。『【2級】心の作業を自覚する』こんにちは。多田塾公認受験サポーター ヨコタです。Shien.Lab内で国家資格キャリアコンサルタント試験、2級技能検定のロープレのサポートなどをさせていただ…ameblo.jp今日は第1章に書かれていた「あらすじ」について少し整理したいと思います。第1章は「事例のタイトルとあらすじ」です。この本のワークの1つ目は、「事例全体のタイトルをつけるワーク」、2つ目のワークは「あらすじ作成のワーク」です。タイトルとしてコンパクトに表現することは「自分が何をやっているのかという認識を深めるのに役立」つとありました。あらすじを1分程度で語れることは「自分がその事例で何をしているのかを自覚し、しっかりと言語化できているということ」ともありました。国キャリ・2級技能検定の口頭試問練習で、面談の中で相談者が語っていた重要と思われる内容が語られなかったり、2級の場合は、受検生が組み立てたストーリーで面談を振り返っていたりすることがあります。あらすじを作成する練習は、自分が何をやっているのかをしっかり自覚するトレーニングになるかもしれませんね。この本によると、あらすじを構成する3つの要素は 「現象の記述」 「見立て」 「方針」あらすじ作成の第一段階は「現象を記述する」。「事実として誰に何が起きているのかに関する情報の総体」を記述する、ということです。第二段階は「見立てる」。「現象についての情報群をもとに得られた、事例全体についての仮説的な心理的理解」第三段階は「方針を立てる」。「見立てに基づいて」、「心理学的支援の方向性」を決める、ということ。2級の20分の面談と口頭試問は、まさに、あらすじを作成する力が必要だと思いました。相談者が語った内容から、相談者に何が起こり、相談者がどう捉えて、どう感じているか。その背景となっている経験や、取り巻く環境を理解し、(相談者が相談したいことを把握し、理解する)相談者の状態やパーソナリティなどから見立てをまとめ、(相談者が訴えている以外の相談者の問題を把握)方針を決める(キャリアコンサルタントとしての対応を適切に選択)*(青字)は2級実技(面接)試験の評価区分の内容より この本には、1つめの「現象の記述」を構成する3つの要素についても整理されていました。 客観的事実 証拠のある事実 主観的事実 事実として自分が記憶していること 事実として人から聞かされていること 事実として語ること 事実に対する思い そのときに思ったこと 今振り返って思うこと ロープレの中で、「主観的事実」が語られると、「思い込みだ」と早々に判断し、そこを解消することに気を取られる(?)ことがよくありますが、たくさんある「現象」のひとつとして捉え、また、ひとつひとつについて、客観的なのか、主観的なのかそしてその事実についてどういう思いなのか、を整理しながら面談を進めることで、事例の全容を掴めるのかも、と思いました。2級受検の方は、ぜひそのあたりを整理しながら聴いて今、自分が何をしているのかを意識しながら進めてあらすじとして考えてみてはいかがでしょうか。応援しています!