こんにちは。

多田塾公認受験サポーター ヨコタです。

Shien.Lab内で国家資格キャリアコンサルタント試験、

2級技能検定のロープレのサポート、

キャリア相談員をさせていただいています。

 

 

Shien.Labについては・・・こちら指差し 
国家資格キャリアコンサルタント試験対策講座「多田塾」については・・・こちら指差し 
ヨコタについては・・・こちら
指差し 

今日は2級技能検定の「目標設定」について。

 

2級受検のサポートの中で、

目標設定がよくわからない、

何を目標にするのが適切なのか

というご質問やご相談をお受けすることがよくあります。

 

評価区分の「具体的展開」の説明には

「相談者の訴えを理解した上で適切な目標を設定し」

とありますので、
「相談者の訴え」を踏まえていることが大事そうです。

 

では、例えば

Aさんが

「この先仕事を続けていけるか不安」

と言っていたから

「では、どうやったら続けていけるか考えませんか」

という目標がいいのか?

 

Bさんが

「転職したほうがいいのか、残ったほうが安定していいのか、どのように考えればいいか」

と言っていたから

「では、どちらがあなたにとっていいか、考えませんか」

という目標がいいのか?

 

Cさんが

「仕事と家庭の両立が難しい。辞めるなら早い方がいいのでは。」

と言っているから、

「どうやったら両立できるか、考えませんか」

という目標がいいのか?

 

 

この目標共有がNG、というわけではないのですが

そこまでのやり取りの中で、

 

Aさんは

「理想とする働き方」で何を実現しようとしていたのか、

それはどうしてなのか。

続けられないと、何が損なわれてしまうと考えているのか。
 

Bさんは

「転職する」ことで実現したいことは何か、

残ったほうが「安定」していい、というのは何がいいのか。

それぞれに何がひっかかっているのか。

 

Cさんは

「両立」することで、何を叶えたいのか、

それはどうしてなのか。

「辞めるなら早い方が」と思うのはどうしてか。

早く辞めないと、どうなりそうなのか。

 

 

相談者が

何を大事にしてきたのか

何を大事にしているのか、

何を大事にしていきたいのか。

 

相談者に起こったこと、環境や状況の変化が

それにどう影響しているのか。

 

 

その質問をしたらいい、ということでもなくて、

そういう角度で相談者を理解しようとする。

 

相談者がどうありたいのか、どんなニーズがあるのか

それを理解しようという向き合い方が大事なのでないのかな、と。

 

 

そんな対話の中から、だんだんと、

相談者が向かいたい方向、解決の方向性

(AかBか選ぶ、とか結論的なことではなくて)

が、相談者の言語非言語から現れてくる。

 

それを、CCは捉えて言葉にして、

明確化するお手伝いをする。

 

相談者は、

自分が解決したい方向性・ニーズが整理されてきて

そういう方向性で考えたら動けそうだな、

決めていけそうだな、とイメージがつく。

 

そんな感じで思っています。

 

もちろん、現実吟味や優先順位の整理は大事。

そこは、方策(CC視点の問題に対する対処)で、

自分自身や関係する人、環境など、

どのリソースをどのように使えそうか、ということも

目標共有までの対話の中で見えてきているはずです。

 

面談中に

「目標は何にしたらいいのか」とか考えていると

相談者の大事な言葉を逃してしまう気がしています。

 

相談者の中に、解決の方向性はある、と思います。

無理に引き出そう、聞き出そうとすると

どうしてもCC主導になってしまう気がします。

 

傾聴姿勢を保ち、

相談者の発する言葉を大事に受け止めてみてくださいね。

 

それが、目標、解決の方向性につながるのだと思います。

 

応援しています。