こんにちは。

最近、私はなんだかもやもやしていました。

 

ロープレ対策のサポートをさせていただいている中で

 

相談者に来談経緯、来談目的をお話いただくように促したあとの

相談者の応答を、

「覚えなくてはいけない!」

「言い間違えずに繰り返さなけばいけない!」

と、半ば強迫観念のように思われていている方が

なんだか多いなーと感じていたからです。

 

 

とはいえ、

相談者が語る、相談に来ようと思い至った経緯、

何に悩んでいるかのくだりは、

「言い換えずに」「繰り返す(オウム返し)」することを

私も推奨しています。

 

だから、この違和感をどう伝えたらいいのかしらーと、もやもや。

 

 

以前に受験生の方から

別のところでフィードバックを受けた際に

「どうして全部繰り返すのか、時間がもったいないし繰り返す必要はない」

と言われたが、どちらが正しいのか、

とご相談を受けたことがあります。

 

答えは、どちらでもいい(ハズ)、です。


ただ、繰り返すメリットがあると思うので、

お勧めしています。

  • 相談者の語ったことをそのまま繰り返すことで、受け止めがズレでいないか確認ができる
  • すぐに次の質問を投げかけるより、繰り返すことで受け止め感が生まれる
  • キャリアコンサルタントとしても、口に出して繰り返すことで最後まで忘れにくい

こういうメリットがあると思っています。

 

なので、

「覚えなければいけない」

「一言一句間違えず、漏らさず繰り返さないといけない」

ことを重視しているわけでもなく、評価している試験でもないのです。

 

全てを繰り返さなくても、

要点の強弱を理解し、

ズレておらず、受け止め感もあり、キャリコンも忘れなければ、

問題ないと思っています。

 


「どうしてそれをしたほうがいいのか」

「どうしてそれをしないほうがいいのか」

目的、意図は何なのか。



「覚えなければ!」と怖い顔になってしまったり

「突拍子もないことが出てきたらどうしよう」とびくびくしていたり

知らない用語がでてきたことで動揺して、そのあとの話が頭にはいっていなかったり

 

そうなってしまうと、相談者は安心してお話できない・・・

(試験なので、最初に話すべきことは一通り話してくれますけれども)

 

試験対策の表面的なテクニックではなく、

傾聴の技法のひとつであること、

対人支援の場で、基本的な技能であることを忘れずに。。。

 

目的を理解したら、苦手な方はトレーニングは必要かもしれません。

ただ覚える、のではなく

相談者に起こった出来事、感じたこと、困っていることを理解するために

どう頭の中で整理しながら聴くか、工夫をすることも必要かもしれません。

 

でも、

繰り返しのとき、何と言ったかわからなくなれば、確認したら大丈夫です。


ゆっくり間をもって、確認するように繰り返せば、

間違えていたら、教えてくれます。


わからない用語がでてきても、理解していないと相談が進まないな、

と思ったら、教えてもらったら大丈夫です。

 (仕事内容のすごく専門的っぽいこととか、それを知らなくても相談自体に影響ないこともあります。理解が必要とすれば、それについてどう捉えているか)


キャリアコンサルタントに求められている

「カウンセリングの技能」の一つは

「傾聴と対話を通して、相談者が抱える課題について相談者と合意、共有すること ができること」。

※「キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」より

 

対話をしましょう。


相談者を理解しようとしていることが伝われば、

最初はぎこちなくても大丈夫。

インテーク面談の最初の15分の、

ラポール形成の入り口です。

 

応援しています。

 

5月にも、来談目的を覚えられないことについて書いていました。

ちょっと視点は違いますが、よかったらよんでくださいね。

 

 

 

 

 

 

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