こんにちは。

 

国家資格キャリアコンサルタント試験の

試験要綱、面接試験の出題形式には、

ーーーーーーーーー

キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢で、

相談者との関係を築き、問題を捉え、

面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような

応答、プロセスを心がける

ーーーーーーーーー

とあります。

 

国キャリは「傾聴スキル」をみる試験なので

「応答」は、

ベースとなる「基本的関わり技法」が

安定的に使えること、になると思います。


「応答」がある程度できていることが前提とは思うのですが、 

「プロセス」ともありますので

「進め方」についても少し考えてみたいと思います。

 

わたしなりの理解と考え方ですので、

ご参考まで。。。

 

「面談の開始からの15分」を3つに分けて、

それぞれ、話の中心はなにか、どこに焦点をあてていくか、

私のイメージはこんな感じです。

 

【前半】5分程度

  • 相談者が話そうと準備してきた来談経緯、目的を理解する
  • 5W1Hなどで、背景や環境、詳細を把握、理解していく

【中盤】

  • 主訴(訴えたいこと、おそらく来談目的そのままではない想いやこだわり)に関係がありそうなことに焦点を当てていく
  • 主訴にまつわるであろう、過去の経験(=出来事+感情)、その捉え方、どう意味づけしているか
  • 相談者のタイプ、価値観や自己概念を捉え、言語化、共有する

【後半】最後の数分

※相談内容、主訴により、またラポールの深まり具合より、踏み込み具合は様子を見ながら

※15分でここまで進まないことも想定の範囲内

  • 他者に焦点が当たっている場合は、相談者自身に焦点を当てる
  • 何かの情報が不足していそうな場合、それについて確認することについてはどう思うか、問いかけてみる(確認しませんか、と促されるよりハードルが低い)
  • 相談者に不一致や矛盾が感じられる場合、それについてどう考えているか問いかけてみる(矛盾があるよ、と指摘するのではなく、矛盾も受け止めつつ)
  • ねばならない思考など、認知の歪みが感じられる場合、どうしてそう考えるのか問いかけてみる
  • そもそもの来談目的+中盤で捉えた価値観や自己概念を踏まえながら、一番気になることを問いかけてみる
  • 長期的な視点で、ほんとうはどういう人生を歩んでいきたいのか(今、抱えている不安、現実とのギャップ)を問いかけてみる
 
最後の関わりは、
そこまでで、受容的・共感的なかかわりが
十分相談者に伝わっていていないと、
内省や自己探索を促そうとしても、
「自分に気づき、成長するような」
プロセスならないと思います。
 
無理に踏み込むと関係構築が崩れる、
また堂々巡りになってしまう恐れがありますので
急いで何か気づかせないと!
というようなかかわりは、逆効果じゃないかな、と思います。
 
 
「進め方」を書くのはとても難しい。
 
キャリアコンサルティングのフレームワークはあるけれど、
こうやって文字にすると、
本当にそうかな、
当てはまらない流れもあるかも、
と心配になります。
 
実は3日間くらい、
書いては消し、書き直しを繰り返しての
この投稿です。
 
プロセスの考え方の一例、として
ご自身でも考えてみてもらえたらな、
と思います。
 

 

 

多田塾公認受験サポーターのロープレ対策

■第18回ロープレ対策コース(ロープレ1H×3回+多田塾コンテンツ)

→9/15で募集を終了しました

■「Shien.Lab」研究生コース(複数の多田塾公認サポーター支援、練習会、多田塾コンテンツ活用)の申込は継続

詳細・お申込み・お問い合わせは【コチラ】 から