10月30日声優、俳優、演出家である野沢那智さんが亡くなられました。享年72歳。若すぎる死です。


私のような年代には、特に想い入れのある声優さんです。



私が幼かった頃、映画といえばテレビでのいわゆる洋画劇場でした(笑)


その吹き替えで活躍されていた、野沢那智さん。


初めて『太陽がいっぱい』で観たアラン・ドロンの美しさに、子供ながらドキドキしたものです。美しい容姿に甘くささやく声。こんなに完璧な人間が存在するのかと感動さえしていました。

それゆえに、後々本当のアラン・ドロンの声を聞いた時は、がっかりしました。

がっかりも何も、本人の声なのですから仕方がないのですが。


『黒いチューリップ』『高校教師』『ボルサリーノ』『さらば友よ』限が無いのですが、野沢那智はアラン・ドロンそのものでした。

その他に野沢那智さんの吹き替えで好きだったのは、ジュリアーノ・ジェンマ(古すぎるあせる)です。

マカロニウエスタンって当時は呼ばれていて、“用心棒シリーズ”みたいなのがありました。


テレビドラマシリーズでは、有名な『ナポレオン・ソロ』のデヴィッド・マッカラムですね。

ちょいとおでこの広いかわいい坊や的な彼を、今で言う、腐女子感覚に近い人気者にしたのは、野沢那智さんの功績だと思いますよ。


アニメで印象に強く残っているのは『悟空の大冒険』の三蔵法師と、『どろろ』の百鬼丸です。

コメディ色が強く、高音で捲くし立てる三蔵法師。

過酷な宿命を背負いながら、どこか癒しさえ感じさせる百鬼丸。

まったく異なるこの2つのキャラも、野沢那智さんの成せる技だと感心します。


成長した私は、野沢那智さんの主宰する、劇団薔薇座も観に行きました。

当時、戸田恵子さん、高島雅羅さんを舞台で観てました。自分も同じ舞台に立ちたいと思った時期もありました。

すぐに、無理だと気づきましたが(笑)



野沢那智さん死去のニュースを聞き、いろいろなことが思い出されると同時に、あらためて【あの時代】が終わったんだと、感じさせられました。


素晴らしい時間をありがとうございました。合掌。




byゆーりっくす★