きしもんが免許取って運転したと。
そんな夢を見たそうだ。案外安全運転しそうだがなきしもん。逆に樹々ちゃんとかりこりことか飛ばしそうで。
交差点で隣のクルマにミラーこすったと言われてついつい大声になる、「バカにしないでよ」「そっちのせいよ」「ちょっと待ってプレーバック、今の言葉プレーバック」って叫んでそうな赤いポルシェのお姉さん。
第1位:植村あかり
第2位:上國料萌衣
第3位:高瀬くるみ
隠れ1位:小片リサ。

さて本題。

※小生ここの卒業生なんだが通ったの20年前のことであり当時は昭和レトロな建物の平地の教習所。現在はイオンモールの屋上にある6Fだかの教習所、日本で屋上にある教習所は5ヵ所だかしかないらしい。1回だけ屋上に出来たばかりのころ遊びにいったけど真新しくってカッコよかった。従ってこの妄想は20年前の経験から書いてるので令和の自動車学校事情とは偉く違う可能性が高いw


▽鬼教官現る!?
今日から教習所だ!頑張って免許取ろう。とりあえず受付は?
あっあっちか。
受付のお姉さん綺麗だったな。「御津鉢真希(みつばちまき)」、変わった名前だったわ。
さて、実技教習だからクルマに行けと。

うわーいきなり実習からだ。どんな教官くるんだろ?
「君が今日からのよしむさしクンだね、本日担当します、松本と申します、ヨロシク」
私「はい、ヨロシクお願…(え?ガキ?)します」
松本教官「今、心のなかでガキ?って言っただろ?」
松本教官「最近の若いものは人を見た目で判断する悪い癖がある、教官の先輩にも小さいね小さいね言われるからなハッハッハッ。そしたらな、私はいつもこう返すんだ、先輩もそんなにオムネが大きくないですよハッハッハッ」

とりあえず初日はクルマの動かし方を習う。クラッチ離してエンストしその都度松本教官は「緊張してるね、大丈夫、ゆっくりゆっくり、あー急いじゃダメ。慌てない慌てない、一休み一休み、アカンって休んだら。ハッハッハッ。」

あっという間に初日は終わった。
「じゃあ学科の方もきちんと取るんだよ、じゃないと仮免の試験受けれないからね」

結局松本教官はおいくつなんだ?
そもそも免許取れる年齢なのか?いやどー見てもガキだろ?私のなかで松本教官は謎でしかなかった。

それからキャンセル待ちなどでいろいろな教官に教わった、だいたい想像通りのオッサン、じいさん教官だ。松本教官について聞いてみたがほとんどの教官は口を閉ざす。何故だ?何故なんだ?

「あーよしむさしクン、今日もヨロシクね」
この日は松本教官に当たった。よし、勇気を出して聞いてみよう。
私「あの~松本教官、お聞きしたいことが…」
松本教官「なんだね?私の年齢かい?13だが何か文句あるかい?ピース!」
私「じゅ…13?そうですか、いえ文句などございません」
松本教官「じゃあ今日はS字クランクだ、ゆっくりゆっくり…そこで全部ハンドル切る!そしてすぐに戻す、遅い、速く切って…」
細い腕で助手席からハンドルを掴み軽々とハンドル全開に切る松本教官、ほのかに良いシャンプーの匂いがした。


「よしさん、よしむさしさん!」
おっと学科の途中でウトウト、教官に起こされた。
川名教官、こんな教官いたっけ?つうか寝てたこと怒られるのかと思ったら…
川名教官「今日はカエルの生体について…」
あれ?山木教官も同じこと…?
川名教官「では今日はここまで、お疲れ様でした」
キンコンカンコン♪

「川名教官!お聞きしたいことが…」
川名教官「スマン、伊勢パイセンにおめでとうメール送らなきゃならんのだ(もう4日経ったけど)」

なぜか松本教官の話を誰からも聞けない。
オレは…ただ聞きたいだけなんだ。
シャンプー何使ってますか?って。




仮免のテストの日がやってきた。担当は松本教官ではなく山岸教官だ。
山岸教官「最近ね、生徒の間で噂になってるの聞いたよ」
「え?松本教官のことですか?」
山岸教官「は?違う違う。私が新人にしっかり指導できるのか?って話。辞めた小片教官みたいにしっかり新人教官に怒れるのかって噂になってたの」
「はぁ~」
山岸教官「はい、脱輪。戻ってください」
「(話に夢中になってしまった)泣」


「脱輪したって?君上手いんだからさ、緊張しないように」
「松本教官?、はい、緊張しいなもので」
松本教官「ほれ、これ食って頑張って」
「ありがとうございます、バレンタインでもないのに(ドキドキ)」
松本教官「かまへんかまへん、さっきそこで拾ったんや」
「拾い物?」
松本教官「ウソに決まっとるがな、ワッハッハー」

後日追加の学科を1万円(これ実話)で受けて、実技試験がやってきた。
無事に仮免をパス!
オレやれば出来る子!


いよいよ路上教習だ。ドキドキだ。

「え?松本教官?」
松本教官「いやー腹減ってさ、嫁さん弁当におかず入れるの忘れててさ、日の丸弁当だったんよ」
「嫁さん?奥さんいらっしゃるんすか?」
松本教官「あー自分で作った弁当やったわ、三菜一汁やで」
何が本間なんやら?


本免許の試験。担当は小林教官だった。
小林教官「では今日はピアノソナタ月光ですね、慌てないことと緩急をしっかりと」
「小林教官?それはピアノではないですか?私はクルマの本免を受けるはずで…」
小林教官「はい、リズミカルに!ピアノもクルマもリズミカルに!」
「リズミカル?ベートーベンのように?」




いよいよ本免の合否が発表。これをパスすればあとは学科試験を残すのみ。それはすなわち松本教官やその他可愛かった教官、受付のナンタラマキさんとの別れを意味する。
私の教習元簿の番号は「0384」

合格
「0381」
「0382」
「0384」
やったー!あとは本免の学科試験だけだ!(リアルに連番抜け落ちてるやつ可哀想だ)

取り急ぎお礼を言いに松本教官を探す。
しかし松本教官が見当たらない。

実は松本教官、なんと…!
オチ悩んでこれしかなかったw
伊勢教官とかも使いたかったけど。やってんなつうてもね。



とりあえず良い子はワシを見習うな。
ごめんね、オチに使って。芸能界に戻ろうとか画策するなよ一徹。

松本教官「お土産は 無事故でいいの お父さん」
1978年のスローガンだそう。打ってつけやなと。