「誕生日おめでとう」
「おめでとう~!」
「Hapy Birthday」
「Feliz cumpleanos」
などなど。
日付が変わった瞬間たくさんのお祝いを貰った。
ああ~私もまた歳をとりましたな。
「そういうことじゃないと思うよ」
おっと、もしかして私の誕生日忘れてる…?
平日の昼だったけど、
彼は数日後に控えた論文発表の練習を家でやるために
有給を取っていてランチを一緒にする約束があった。
誕生日だから忙しいのにわざわざ
来てくれたんだと思ったけど、
そういうわけではなかったみたい。
友達に、
「彼氏が誕生日忘れてるっぽい(笑)」
って言ってみたところ
「それは伝えてあげた方がいいと思うよ」
と言われたので、
会った時に、
「ねえ、今日何の日か知ってる?」
と聞いてみた。
彼は一瞬考えて、
はっとした顔をして
「もしかしてさくらの誕生日…?」
とやってしまった!という表情。
「ごめん、本当にごめん…」
自己嫌悪になる彼。
うーん、やっぱり忘れてたか―。
「大丈夫だよー、忙しいし仕方ないよ」
実際、彼はほぼ3徹。
可哀そうだし、別に責めるつもりはない。
この話をしながら彼が進む先にあったお店は
なんだかすごい豪華で、
お値段もランチにしては相当高め。
誕生日ってわけでもなくこの店を選んだ彼の観点も謎だが、
来年からは私の誕生日覚えててほしいな~。
プレゼントは何くれるんだろう(笑)