一昨年、去年と、このブログを必死で書き続けていたけど、これを読んで医学生になっていったあいつら、今頃どうしているのかなあ。こんなことを一緒に熱く語ったこ汚ねえ浪人生の時のことなんかすっかり忘れて、今頃オンライン?合コン王子になってんじゃねえだろうなあ。だったら、ぶっ〇すぞ、てめえら(一部、表現に不適切なところがございますことをお詫び申し上げます。へへん。)
〜 旅人 小論ばー 〜 -小論文通信No.020- 面接10項目ワンポイントアド
2019/10/23
4.社会的関心
社会的関心の方向と深さは面接で問われる必須項目。よく問われることは次の3点。
①尊敬する人
評価を相対化できるか、多元的な評価基準を持てるかが見られているのだと思う。「上には上がいる。」当たり前のこと
だが、「おれ(私)って、けっこうイケてる」と思っているそこの君には、なかなか認められないことかもしれない。でもこの気持ちが、謙
虚さと不断の努力を生み出す原動力だろう。
また、評価基準を多元化できる視点も医師だけでなく、人には必要だ。例えば、偏差値70越えだが、100m走18秒のA君と、偏
差値35だが、100mを11秒台で走れるB君がいたとする。二人は互いに相手に対して「こいつ、人類の進化にちゃんとついてきているのだ
ろうか?」と思うだろうが、そう思ってもそれから得られるものは何もない。互いに相手に対して自分に無いものの価値を認め合う合うこ
とではじめて協働の礎は生まれる。
尊敬は特定の人物に対して向けられたものでなくてもよい。「私は〇〇が不得意なので、〇〇ができる人は尊敬する」でも
よい。ただしこの〇〇は、医師の適性に合ったものであることが望ましい。そして、それを習得できるよう努力したいという
意志表明もお忘れなく。
②最近読んだ本
WEB情報は短時間に必要なことを効率よく収集できるが、問題も多い。近年、「紙ベース=アナログ」と揶揄されるが、出版物は、著者や
出版社の責任と良心が介在しているということを理解しておこう。また、「本を読む」という過程を通して私たちは著者と会話
し、そのプロセスに気づきと成長があることを知っておこう。
しかし、医学科受験の困難に立ち向かう日々の中で、読書をする時間と心の余裕がないことも事実であろう。したがって、
内容について十分に語れない書名を挙げるよりは、上記の事情を正直に話して、「でも、読書は好きなので、貴学への入学が
決まったら、読んでおきたい本はあります。」と言っておくのが無難だ。もちろん、書名と著者名は正確に言えるようにして
おくこと。まだ読んでいないのだから、内容や感想について聞かれる心配はない。ただし、「なぜ、その本に関心を持ったの
か」は聞かれるので、それは答えられるようにしておく。
③最近関心を持ったニュース(医療分野と非医療分野)
世の中で何が起こり、世間がどうなっているのか全く知らない(関心もない)仙人みたいな医師に、命を預けたい人はいな
い。やはり、「最近気になったニュース」はよく聞かれる。医療分野と非医療分野からひとつずつ用意しておこう。過去一
年くらいの間に起ったメジャーなものから選んでおこう。ジャンルは問わない。しかし、どんなことがらか? 原因や背景に
あることは何か?その出来事についてどう思うか? 解決や再発防止のためにはどうしたらよいと思うか? といったことは考
えておこう。
次回は、医療分野に関する知識や関心についてどんなことが問われるか、考えてみよう。
〜 旅人 小論ばー 〜 -小論文通信No.021-「もう(受験の世界での)今年
2020/02/24
読んでくれている皆さん、長らく更新できずにすみません。「旅人 小論ばー 死んじゃったの?」とささやかれる昨今、生きております。お知り合いにも、「なんか、まだ生きてるみたいよお」とお伝えください。年末から年明けにかけて、とにかくひたすら、生徒に手をかけていました。「ああっ!熊だったら冬眠できるのに・・」と、うらやましく思いながら、慢性睡眠不足の数か月を送っていました。
この時期私が必死に生徒と向き合う理由。ひとつには、縁を持った生徒はなんとしても受からせなければならないから。だけれどもっと大きい理由は、まともな受験生活を送らなければ絶対よい医師にはなれないと、私が確信しているから。私は知っています。医学科に受かった瞬間(=医師になれることが確定した瞬間)今まで受験生だった諸君は、「なぜ医師になるのか」「どんな医師になるのか」なんて全部頭からふっとんじゃって、医師になることだけしか考えなくなることを。叩くのは今しかないんです。だから、志望理由だけでダメ出し10連発なんてざらでした。それは面接対策指導のためだけではありません。医師になることについて深く内省する機会と時間は受験生活の時にしかないと私が考えているからです。
そんなわけですっかりご無沙汰してしまいました。ごめんなさい。国公立大や私立大のⅡ期・後期などまだ入試は続きます。今でも駆け込みで出願が間に合うところもあります。(土壇場の出願について迷っている人、2019.2.10.の小論文通信NO.010を一読してください。)医学科だけでなく、大学受験について、今年は節目の年でした。それは今年の面接の質問内容にも反映していると感じます。そんな、一年の総括について次回は語りたいと思います。引き続き、気が向いたら開けてみてください。
~お礼~
更新もしないで怠けているにもかかわらず、皆さん見てくださって、「~旅人 小論ばー~ 小論文通信」の閲覧総数が、
20000を超えました。これからも君たちに考えてもらいたいテーマについて発信していきます。よろしくお願いします。
〜 旅人 小論ばー 〜 -小論文通信No.022- 「中村哲医師の生き方につい
2020/03/09
まだ今年の総決算に至っていない人もいるし、新年度の自分の生き方について腹をくくれていない人もいる。今はそんな中途半端な時だ。だから、今年度の入試総括をするのも新年度に向けての檄を飛ばすのも、まだ時期尚早といった感じかな。だから、ちょっと時が経ってしまったけれど、あの時以来君たちに語りたいとずっと思ってきた中村哲医師の生き方についての私の思いを話してみたいと思う。
みなさんご存じの通り、中村哲医師は、昨年12月4日にアフガニスタンで銃撃されて亡くなった。医師を志す君たちは、中村哲医師の生き方についてどう思うのだろうか。「どこまでも患者に寄り添う生き方に敬意を感じる。」「自らの命も顧みない勇気ある行動に尊敬の念を抱く。」昨年末から年明けにかけて、「面接で聞かれるかもよ」と脅しをかけて何人かの受験生に尋ねた答えがこれだった。はたして、中村哲医師は信念を貫くことだけを考え、人としての欲望を全て超越してストイックに生きる人であったのだろうか。私は中村哲医師を直接存じ上げる者ではないが、事件後の多くの報道によると、中村哲医師は年に数回日本に帰国し、公園で孫と遊ぶ姿もたびたび見かけられていたそうだ。もちろん現地での活動を円滑に進めるための支援要請や様々な根回しの必要もあったろう。しかし、私に見えてくる中村哲医師の人間像は、母国に未練もあり孫もかわいい、煩悩を捨てきれない普通のおじいちゃんだ。現地に身を置いていれば禍が自分に及ぶ危険も現実の事として感じていたことだろう。怖さもあったろう。戻りたくないと思ったこともあったかもしれない。にもかかわらずその気持ちを全て振り切って中村哲医師をアフガニスタンに赴かせた、その気持ちの核にあったものは何だったのだろうか。それを、信念とかストイックな生き方といったお手軽な言葉で片づけてはいけないと思うのだが。
さらに、中村哲医師かなぜ重機を操作して用水路建設を自らの手で行っていたのかも考えてもらいたい。医師は医療行為に専念すれば十分に使命も貢献も果たせるはずだ。それなのに、なぜ用水路建設? さあ、その理由を頭絞って考えろ。
解答例。農業用水による農作物の増産と安全な水の確保が救命を支えるから(だと私は思う。)
~「救命を無条件に最優先する。」~
これが中村哲医師の生き方を語るすべてだと思う。中村哲医師は医療を「世界中の医師が連帯して全人類に施すべきもの」と考えていたのではないかと思う。そうであれば、国や地域に関わりなく命が奪われる不当性の高い人から順に救われるべきだと考えるのも当然であろう。あの事件の後、「日本の税金を使って医学教育を受けたのだからそれは日本国内で還元するべきだ。」といった批判的な意見もあったと聞いている。その考えはあながち間違ってはいないしその心情も理解できなくはないが、中村哲医師の崇高な生き方の前では矮小な考えだと感じてしまう。
よい医師になるためには、こういった出来事に対して自らの心に問題を提起することが必要であると考えている。こんなことは医学部では教えてくれない。だからこそ医学部受験指導の一環として小論文や面接を取り上げる必要性があるのだと確信している。よい医師になるために、この一年、一緒に走っていこう。