サンフランシスコのダウンタウンにある

メカニックス・インスティテュート・ライブラリーという
由緒正しい私立図書館のツアーに参加しました。
 
メカニックス・インスティテュート・ライブラリーへようこそ。
 
「メカニックス」というちょっと不思議な名前は
1854年(ペリー来航年!)創設時に由来するもの。
ゴールドラッシュの波が去り仕事を失った鉱山労働者や、
急激に工業化された産業に携わる工業労働者の
スキルアップ、教育、社会的ニーズに応えるために創設され、
以来紆余曲折を経て、現在はメカニックに限らず、
誰にでも開かれ、あらゆるジャンルの本を揃えた
会員制私立図書館として運営されています。
 
会員以外向けのイベントやクラスも開催されていますが、
大々的なコマーシャルは行っておらず
口コミマーケティングを重視しているため、
知る人ぞ知る的な存在です。
 
ビルのエレベータを降りると、すぐに堂々たるドア。
 
ドアを開けるとインフォメーション。
 
中央に写っている女性が司書さんで、
歴史や現状等々を丁寧に説明してくれました。
新聞社主催の平日ツアーだったので、
参加者はまたまた年齢層高め。笑。
 
新刊本コーナー。
 
増える一方の蔵書を収納するために本棚を増設、
スペースを最大限に活かすために工夫を凝らされた
館内を案内してもらったのですが、これがまさに迷路!
司書さんも「覚えるのに3年かかりました」と笑いながら話してくれました。
 
狭い階段を下がって、曲がって、もはやどこだかわからない。
 
今通ってきたのはあの2階部分です、と言われても。汗。
 
かつて数多くあった私立図書館は
財政難で閉館に追い込まれ、いまや数えるほど。
メカニックス・インスティテュート・ライブラリーも
会員費は全体収入の10%程度。
それでも運営していけるのはビルを所有し、
家賃収入を得ているからだそう。
 
原動力。
 
1906年の大地震後に再建された内外ともに見目麗しいビルは
サンフランシスコのランドマークにも指定されています。
 
美しい螺旋状の階段。手すりの柵は特注だとか。
 
メカニックス・インスティテュート・ライブラリーは
全米最古のチェス・クラブチェスを併設していることでも有名で
大人の秘密基地といっても過言ではないはず!
 
自宅からちょっと遠いので会員になるのを
躊躇していたのですが、現在資料を集めて再検討中です。