烏丸御池にある頂法寺。またの名を六角堂。
聖徳太子の建立とされ、西国三十三所第十八番所として
巡礼者が後を絶たない由緒正しきお寺で、
華道池坊の発祥地としても有名です。

六角堂の名の由来となった、六角形の本堂。

右側の柳柳に下に「へそ石」とよばれる六角形の平らな石が埋め込まれています。

平安京造営時(!)に取り壊されそうになった本堂が、
現在の位置に自ら(!)移動したとの伝説があり、
その旧本堂の礎石とされている石です。
頂法寺がまさに飛鳥時代から存在する証であり、
またその位置も変わっていないことから、
ここが京都の中心であると言われています。

ですが、ものの本(笑)によれば
なんとこの石、たぬきがバケてるたぬきらしいのです!!



狸界では「へそ石様」と呼ばれているらしい。

あまりにも我慢強くバケ続けているので、忘れられた存在だったようですが、
ワル子狸の策略に引っ掛かり、尻尾を出してしまった事件以来、
再脚光を浴びて、お参りする狸が増えたそうです。
京都狸界の頭領となる偽右衛門を決める会議も、
このへそ石様を囲んで開かれるとか。

ひょっとして、へそ石様が尻尾を出さないかとじっと待ってみましたが、
ヘタレ観光客を前に、もはや伝説的存在のへそ石様がボロを出すはずもなく。
これからぐんぐん寒くなります、
いくら毛深いとはいえ、お風邪など召されませんように、
とこっそりお祈りして、御前をお暇しました。笑。


笈摺を着たみなさんが巡礼中。狸が紛れていたかも?