キッチンの片隅に、ホコリを一心に集めている
なにやら大きなカメがあることは知っていました。
気が向いたときに(笑)ホコリを払っていたので。


ホコリを取り除かれたキレイな状態のカメ。

「これ、何に使うのー?」と何気なく家人に聞いてみると
「ザワークラウト。しばらく作ってないから作ろうかなぁ。」との返事。
その後、すくっと立ち上がって、スーパーへ。
キャベツキャベツを大量に仕入れ、あっという間にザワークラウト作りが始まりました。



これで半分くらい。どれだけ作るつもりなの?!

洗って、半分に切って、フードプロセッサーへ放り込んで細かくして、
大きなカメに詰め込むの繰り返し。


ガ・ガー。ガガー。ガゴガゴ。フープロ、フル回転。

「あ、ちょっと多く仕入れすぎたかも。
しばらく作ってなかったから勘が鈍っちゃったかなー。テへ。」
とか言いながら、ギューギューキャベツを押し込んでいるのですが、
それ全部入れるの無理じゃない??っていう量。テへじゃないよ。


もう少し押し込めそう・・・?!


ギリギリまでキャベツを詰め込んで(結局残ったのは1個だけだった。)
塩を入れて、重しの板(カメの上に乗っていた薄茶色のもの)を押し込んで作業終了。
スパイス(特にキャラウェイシード)を入れるのが定番らしいのですが、
家人のレシピは、紫と白を混ぜて、塩以外は何も入れないのがミソとか。

ほぼ全量詰め込めたのはいいけど、
あの大きなカメいっぱいのザワークラウト、
どうやって消費するの?と恐ろしい気持ちになっていると、
話を聞きつけた家族や友達から「絶対わけてー!」とリクエストが。
なんと、家人は知る人ぞ知るザワークラウト・マイスターだったよう。

切って塩入れるだけなのに、マイスターも何もなかろうに、
と思うのは素人の私だけで、皆口を揃えて「そんなに簡単じゃないッ!」と。
おいしくて、歯切れのよいザワークラウトを作るのは
なかなか難しいんだそうです。ふーん


時々蓋を開けて、何やらゴソゴソ作業をしながら、たっぷり3週間経過。
「出来上がりましたー!」とカメから
とてつもない量のザワークラウトが出るわ出るわ。


紅しょうがみたい、とこっそり思った


キッチン中に漂うサワーな(笑)香り。
食べてみると、シャキシャキ歯ごたえがよくて、絶妙。
確かにすごくおいしい。脱帽だつぼう1。おみそれしました。


小分けにして家族や友達に配っているうちに、かなりの量がさばけ、
ザワークラウトが夢に出てくるもわわーん事態は避けられるかと思いきや、

友達の「もっと食べたーい」との声もあり、
「ああ、こんなに減っちゃった。また作らなきゃ!」と
冷蔵庫に並ぶ赤い瓶を見て、マイスターは張り切っています。
私にはどう見ても、まだ1ヶ月分くらいはあるように見えるのですが・・・