大手コンビニチェーンの「ファミリーマート」は、少子高齢化で若い世代の客が減ることが見込まれることから、高齢者を対象に安否情報の確認とともに食品などを宅配する事業に乗り出しました。ことし4月に高齢者向けに弁当を宅配する会社を買収しましたが、さらにサービスを充実させるためにコンビニの商品も弁当と共に宅配することになりました。
牛乳やパンといった食品や、洗剤などの日用品、合わせて45種類の商品をバイクで届けます。
商品を届ける際に高齢者などの安否確認も行うことにしていて、近くにスーパーなどがなく日々の買い物に不便を感じている高齢者などからの注文を増やしたい考えです。
今月から都内や鹿児島県などの5か所でサービスを始め、今後、全国で取り扱いを増やしていく計画です。(NHKニュース)
コンビニは、若者人口の減少で今後は淘汰されると思う。
個人宅配も今後の経営には必要であるが、個人的には、コンビニのミニスーパー化が成功の鍵だと思われる。
今でも一部コンビニでは青果を販売したり、自社ブランド商品を置いたりしている。これをもっと充実して、雑誌や雑貨の販売を大幅に減らす代わりに、肉や魚、一般食料品を増やす。そうすれば、ちょっとしたスーパーマーケットに太刀打ちできるであろう。
とかく高齢者は今のような大型スーパーでは、広い店内を歩くだけでも大変だし、そもそも車や自転車が運転できない年齢になると徒歩が数少ない移動手段となるので、スーパーにたどり着くだけで体力を消耗してしまうかもしれない。
コンビニなら住宅地に立地してもさほど広い用地を必要とせず、高齢者が主な客層になれば駐車場も少なくていい。惣菜や弁当を残せば、現在ある小規模なスーパー並みの品揃えでも十分だ。
それでいて今のコンビニの定番であるATMや公共料金のレジでの支払い、さらにはチケット販売も高齢者にも便利なシステムを追加すれば十分に地域の便利スポットとして成り立つ。更には店内の片隅に休憩所でも作れば地域住民の憩いの場にもなる。
品揃えを変えるだけで済むのだから小型スーパーの変更は十分に可能なはずだ。そうなれば、「コンビニは若者を対象にした店」というイメージも減るであろう。
まあ、今でもフェイシャルとか住宅地にあるコンビニでは高齢の方も多く買い物をしている。今後はスーパーやドラッグストアともに、日常の買い物もコンビニで済む時代が必ず来ると思われる。私は高齢者に優しいコンビニが増えることを期待する。