昨年度の司法試験過去問答練ゼミを受講され,見事今年の司法試験に一発合格された古積潤一朗さん(大学2年時予備試験合格,大学3年時司法試験合格,司法試験論文185番・総合196番)から,上記ゼミの体験記をいただきましたので,ご紹介させていただきます。

上記ゼミの受講を検討されている方は,是非参考にしてみてください。

 

1.司法試験過去問答練ゼミを受講したきっかけ

 私は,大学2年の11月に予備試験に合格しました。しかし,7月の論文以降ほとんど答案を書いていなかったことや,司法試験では予備試験と異なり複雑な長文事例問題が出題されると聞いたことから,早急に答案を書く機会や,司法試験用の頭の使い方を学ぶ機会が必要と考え,それに適した講座を探していたところ,お世話になっていた谷山先生から渡辺先生のゼミを教えていただき,受講することに決めました。

 

2.司法試験過去問答練ゼミを受講した感想

 このゼミを受けて良かったと思うことは,まず,渡辺先生による大量の過去問の添削を受けられたことです。私は,第1クールと第2クールを通じて,合計42問の答案を添削してもらいましたが,おそらく,まわりの受験生で,これだけ多くの過去問を,一人の先生に一貫して添削してもらった人は,ほとんどいないのではないかと思います。これだけの答案を書いたこと,そして渡辺先生に添削してもらったこと(ときどき良い評価をもらったこと)は,相当の自信になりました。

 また,私は,予備試験に合格したこともあり,法律の知識にはかなりの自信をもっていましたが,このゼミを受けて,それまでの自分の理解が,いかに不正確なものだったかを思い知りました。渡辺先生の解説講義は,機械のように正確かつ緻密であるにもかかわらず,とても明快でわかりやすく,すっと頭に入ってくるものでした。渡辺先生は,難解な法律概念を,わかりやすい具体例で言い換えてくれたり,図を使って判例の考え方をビジュアル的に説明してくれたりして,講義を聴いているだけで,他の受験生よりも一歩進んだ,条文の定義や判例の正確な理解が身に付いていくことが実感できました(もちろん,ゼミが終わった後にきちんと復習しました)。

 加えて,個人的にさらに重要だったと思うのが,法律効果はあくまで条文の要件に該当して初めて生じるという基本的なことに気づかされたことです。それまでの私の勉強法は,判例法理や学説の理論を論理的に理解することに重点を置いていたため,答案作成も条文を軽視し,ロジックを振りかざす空中戦となることが多く,当たり外れが激しかったです。しかし,あくまで条文が最も重要であることに気づいたことで,判例法理や学説の理解がより深化するとともに,地に足がついた議論を展開できるようになったと思います。おそらく,理論に関する知識が豊富なのにもかかわらず成績が上がらない人の多くが,私と同様の勘違いを犯しているはずなので,この点はゼミを受講する重要なメリットにあたると考えられます。

 最後に,このゼミは,渡辺先生と受講生との質疑応答形式で進められていきますが,そこでの渡辺先生の質問は,問題を解く上で必ず必要なことばかりで,渡辺先生の質問に食らいついていくと,自然と本番用の思考回路が出来上がっていくようになっていました。このゼミを通じて学んだ思考プロセスを本番でも実行することで,出題形式の変わった憲法(一番の苦手科目)や刑法でもAをとることができ,論文185番・総合196番という成績で合格することができました。

 

3.おわりに

 渡辺先生のゼミを受講し,司法試験に合格した今,振り返ってみると,予備試験に合格した当時の自分の実力は,司法試験合格には極めて心許ないものだったと痛感しています。このゼミを受けていなければ,今年司法試験に合格できたかも定かではないですし,少なくとも上記のような順位で受かっていなかったことは間違いありません。その意味で,このゼミは,司法試験に確実に合格したい全司法試験受験生に,心からおすすめできる講座だと思います。