東京弾丸観劇ツアー1発目。

1月7日土曜日の昼は、日比谷のシアタークリエで観てきました~。




チケットを買った頃はストレートプレイかと思い込んでいて、観劇日が近付く中で、どこかで「これはミュージカル仕立てらしい」という情報を仕入れ、ミュージカルを観る気満々で行ったら、ちっとも歌い出さない(笑)

トータルでみると、結果曲は何曲かありましたが、まだ公演中なので、あまりネタバレ的なことは避けましょう。


今回は、作品の設定をアメリカのヒッピー時代に置き換え、ストーリーはそのままにという演出でした。

それはそれとして、やはりシェイクスピアはシェイクスピアですねー。

難しい!

何が難しいって、言葉が!


やはりシェイクスピアを日本語で上演するというのは難しいです。

本来持つシェイクスピアの面白さだったり、言葉遊びは、日本語訳では無理があるような気がします。

シェイクスピアの面白さを100%理解するには、僕自身が完璧な英語の聞き取りを出来る人間になって、『お気に召すまま』ではなく『As you like it』を原語で観る必要があるな、と感じました。

実現しようと思うと、あと何百年か必要ですが。



と言っている中でも、とても興味があったのが、芋洗坂係長さんの台詞回し。

シェイクスピアの韻を踏むような言葉遊び、これを同じように韻を踏むように和訳されたものって、やっぱりちょっと意味が変わってしまったり、結局日本語の「です」「ます」を合わせただけになっていたり、というのが多いのですが、芋洗坂係長さんの台詞には、そういう「和訳の無理矢理感」というものを感じませんでした。
そして、純粋に笑えました。

今まで、シェイクスピアを読んだとき、「この役を頂いたら大変だぞ!」とまだ来てもいない出演の打診に対して勝手に困っていましたが、彼の台詞に何かそのヒントのようなものを頂けたような気がしました。

それだけでもこれを観て良かった!



あとは、外国人の演出家との稽古というのはどういう感じなのでしょうか?
僕自身が外国人演出家の方と共にお仕事させていただいた経験がないのでよく分かりませんが、日本語の台詞のニュアンスだったり、伝わり方、滑舌まで、どこまでお客さんに伝わりやすいように見てくれているんだろうか?

純粋にどう作ってるかが気になります。



いや、でもまた別のシェイクスピア作品に触れたいな、観てみたいなと思いました。



あ、そうそう、余談ですけどね、劇中に愛を語るシーンがあったんですが、そこでバックに流れる音楽がミュージカル『The Music Man』の「Till there was you」のインストヴァージョンだったのが嬉しかったです♪

1つの作品への出演を終えても、こうやってその作品に再会できるのは幸せですね。

オリジナル作品ではなかなか味わえない気持ちでした!



さぁ、そしてそして、この日の午後は、演劇のメッカ、下北沢へ行って参りました~♪