蚊がいました。

奴は僕の足に毒を注入し、痒くてどうしようもない精神状態に僕を追い込みました。



ヤられっぱなしは良くないので、一発だけ仕返ししようと思いました。




でも奴は、体は小さいし、すばしっこいし、なかなか捕まえられません。





見えない影を追いかけ、羽音に耳を集中しましたが、やっぱり捕らえられません。



仕方なく、掃除機のスイッチをオンにしたまま奴を待ちました。





しばらくすると、不用意に寄ってきた奴。



突然の大気の流れの変化に対応出来ず、奴は細長いプラスチックのパイプの中に吸い込まれていきました。



昨日のパチンに比べ、幾分こちらの罪悪感が薄いのは何故だろう。







アーメン。