*あなたの気分を害してしまう可能性があります。
読みたくない方は、この先へ読み進まないでください。













信じられない映像がそこにあった。




時代の進歩というのは恐ろしい。






リビアの映像を見た。






いかに平和ボケした現実に身を置いているかを実感した。



信じられないけど、現実なんだな。





映像を見て、衝撃で固まって動けなくなってしまった。

こんな経験は今までにない。





映像を再生すると、耳をつんざく程の泣き叫ぶ声。


子供も女性も、みんな。




逃げ惑う人々。




当たり前のように銃声が鳴り響く。





今、人が撃たれた。


捕まり、命乞いをする間もなく、ガクッと膝を着いた。




血って、こんなに簡単に流れるのか。


人って、こんなにあっさりと死んでしまうのか。


命って、こんなに呆気なく落としてしまうのか。





こんなに躊躇いなく人を殺せてしまうのか。





不思議なことに、こんな中でも人は歌っている。

掛け声のような憂いの唄を…。







笑顔の死体を見た。


何を思って死んでいったのだろう。





丸焦げの死体を見た。





死体を見た。










画面の中では、今でも衝撃が繰り返されている。



あまりに触れたことのない世界が連続で画面に現れ、未だに目を離せないでいる。



どれだけの事実を今この目で見たとしても、また新たにこの現実は延長されていく。













…なんでだろう。