最近、仕事の縁で三重県へ行くことが何度かある。

三重県内で2度ほど土地を変え、トータル3年半ほど住んでいたので、仕事で足を運ぶ度に懐かしさに浸る。

懐かしの地へ足を踏み入れると、不思議とその土地に住んでいた頃の心に戻る。
その感覚がなんともたまらない。

生まれも育ちも現在の居住地も全て名古屋(場所は変わってるが…)だが、向こうへ行く度に「三重に住んでいて良かった」と思う。


幼い頃、父親の仕事の都合で、引っ越しをし転校してくる人たちがいた。

当時僕は、そういう彼らを可哀想だと思っていたが、今思えば彼らは第2・第3…の故郷を持っているわけだ!
今となっては彼らを羨ましいと思う。

当時は「固定の友達ができない」なんて思っていたけれど、今となっては中学生以降の友人達との交流の方が深いし、小学生の心を持ってすれば友達なんていくらでもできる。

そんなことよりも彼らは、転校を一度も経験したことのない僕から見れば、信じられないほど多くの世界を見ているんだ!

素晴らしく羨ましい!


「もっと色々な世界を見てみたい!!」


その気持ちは今でも強く強く根付いている。

しかし現在置かれている自分状況を考えると、それはあまりに現実的ではない。


「よし、こうなれば“今”を捨てて飛び出してしまえっ!!」


って口で言うのは簡単だけど、実行には移せない。


あぁ、せいぜい1週間の旅行が限度かな!?


なんという悲しい現実。
生きづらい世の中。



またここに1つ、悲しみのブルースが生まれる。