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↓大ピンチ図鑑に載せて欲しい2/2の出来事

 

 

 

 

あと1時間もすれば娘の受験生活が終わる。

受験生の親に用意された教室で校庭を眺めながら入試が終わるのを待っていた。

 

丸3年という長い受験生活がようやく終わる。

 

勉強しようがしまいが、荒れていようがいまいが、遊んでいようがいまいが、常に「受験生」という肩書をつけていた娘。

その肩書が似合うようになったのはここ半年だろうか。

 

長時間の勉強、使い込んだ教科書や問題集、リュックに付けたたくさんの御守り。

いまや自他共に認める「ザ・受験生」となった。

 

 

時間を費やし、労力を費やし、頭のどこかでいつも娘の勉強のことを気にし、娘の伴走を努めてきた。

旅行やお楽しみを棚上げにし、車で送迎、塾弁を作り、模試に連れていき時間を費やす。

 

けれども、その費やした時間や労力がなんの意味もないのではないか、

と思ってしまうような場面に何度も出くわし、眩暈がし、そして苛立った。

「受験生」という肩書を背負った為、その肩書きに見合わない娘をきっと許せなかったのだ。

 

肩書を背負ったとは言えすぐにその肩書通りになるわけではないと分かっているはずなのに、自分の費やした労力、そしてそれ以上に「小6の2月」という期限を思うと一刻も早く「受験生」になってもらわねば、と無意識に焦っていたと思う。

 

時に娘を傷付けてしまったこともあるだろう。

 

娘が受験生でなければ、娘に苛立つことも娘と衝突することも少なく、怒り狂う自分の存在を知らないまま、そして、怒り狂う母親の顔を見ることもなく、ともに笑いながら楽しくいられたのかもしれない。

 

娘にとっての受験生活、結局どうしたら最善だったのか分からない。

ただ、焦っても焦らなくても、受験生らしくなったタイミングは一緒だったのではないかと思う。

 

 

塾帰りの娘を迎えに行っていた22時半。

険しい顔して、重いリュックを背負い、下を向いて改札から歩いてくるのに、私を見つけた途端に全速力で走ってきていた娘。

 

いつもは反抗してばかりなのに、この時ばかりは私の元に全速力で走ってくる。

毎度不思議でならなかった。ただ、理由を聞いたら走ってこなくなる気がして何も聞かなかった。

 

でも、その姿を思い出して思うことがある。

きっとたくさん無理してたのだろう、と。

塾帰りの電車の中で疲れ切っていたところに、甘えてもいい相手がいることが、ただただ嬉しかったのではないか、と。

 

中学受験は早熟の子が有利と言われている通り、幼い娘が受験街道を歩くことは本当に大変なことだった。

まだまだ幼い娘はたくさん無理をしていたのだろう。

 

本当によくここまで諦めずにやってきた。

あともう少しでようやくそこから解放される。

3年間お疲れさま。

がんばったよ、娘。

 

きっとあっという間に辛かったことも荒れたことも忘れていくんだろう。それが幼さゆえのいいところなのかもしれない。

 

ただ、どこの学校に行こうとも、中学受験で積み上げてきた経験や知識はきっとしみついている。それらがこれからの土台になると信じてる。

 

そしてついに私の伴走生活も終わる。

残念ながらいい伴走者だったとは言えないけれども、それでも一緒に最後まで走り切れた。

 

色々な試練を、色々な経験を、色々なネタを、色々な側面を見せてくれた中学受験だった。

 

3年間お疲れさま。

がんばったよ、私。