ジョコビッチとマレーが準決勝で激突◇ドバイ・テニス選手権
男子テニスツアー
バークレイズ・ドバイ・デューティ・フリーテニス選手権(カタール/ドバイ、賞金総額170万475ドル、ハード)
3月1日、シングルス準々決勝の4試合
第1シード:N・ジョコビッチ選手(セルビア)
が同胞の第7シード:J・ティプサレビッチ選手(セルビア)
に 6-1, 7-6 (8-6)で勝利するなど、ベスト4が出揃った
準決勝でジョコビッチ選手は、第3シード:A・マレー選手(英国)
と対戦
全豪オープン準決勝ではフルセットでジョコビッチ選手に敗れていたマレー選手は、第5シード:T・ベルディフ(チェコ共和国)
に6-3, 7-5で勝利した。
もう一方の準決勝は、第2シード:R・フェデラー選手(スイス)
と第8シード:J・M・デル=ポトロ選手(アルゼンチン)
が対戦する
この日の試合でフェデラー選手はM・ヨージニ(ロシア)
選手に6-3, 6-4で、デル=ポトロ選手は第4シード:JW・ツォンガ(フランス)
に7-6 (7-1), 6-2で勝利
< 試合経過 >
今大会4連覇を目指すジョコビッチ選手は、第1セットで2度のブレークに成功すると、ティプサレビッチ選手に1本もブレークチャンスを与えない内容でセットを先取
第2セットに入ると、お互いにサービスキープが続きタイブレークへ タイブレークでは4-1とリードしたティプサレビッチ選手が6-5とチャンスを迎えるが、ここで痛恨のダブルフォルトを犯すと、続く2ポイントをジョコビッチ選手が連取してゲームセット
1時間36分で勝利したジョコビッチ選手は「僕らはお互いのことを本当に良く知っています。終盤に向けて、お互いに少し緊張していました。あとは運の問題でした。」と、親友との対戦を振り返った
一方のティプサレビッチ選手は、タイブレークで神経質になっていたことを認めたものの、親友との対戦がその理由とせず
「タイブレークでセットポイントになった時は、胃の中で蝶が飛んでいるようだったよ。ノヴァークが相手だからではなく、誰が相手でもそうなったろうね。あのポイントはベストを出す場面だったし、少し気負いすぎました。」
最近は、ベルディフ選手に3連敗を喫していたマレー選手であったが、この日の第1セットでは序盤からブレークに成功すると主導権を握り、そのままセットを先制
第2セットではお互いに2度のブレークに成功すると、世界ランク4位のマレー選手が第11ゲームで決定的なブレークを奪い6-5とリード 続くゲームでマレーは6本のマッチポイントを無駄にしたものの、最後はベルディフ選手のミスでゲームセット
1時間51分でベスト4入りを決めたマレー選手は「素晴らしいサーブが3本決まった40-0にしましたが、そこからファーストサーブが何本か入らなくなり、彼がビッグショットを放ってきました。デュースになった時、“なんてこったマッチポイントが3本も無駄になった ”と思いましたから、何度か試合を終わらせたかったです。」と、最後のゲームを振り返った
また、ジョコビッチ選手との対戦を前にマレー選手は「彼と再び対戦するチャンスを待っていました。インディアンウェルズとマイアミの前に、修正点を見つけられるのは良いことです。オーストラリアでは素晴らしい試合を彼としましたが、明日は逆の結果になるように頑張ります。」と、リベンジに燃えていた
今大会では3連覇を含む4度の優勝を果たしているフェデラー選手は、デル=ポトロ選手に対して、9勝2敗と勝ち越しているものの、2度の敗戦の一つは2009年のUSオープン決勝でのことだ
今年の全豪オープンでも、フェデラー選手と対戦しているデル=ポトロ選手は「あの決勝のことはいつも考えています。ロッテルダムでの決勝の後、フェデラー選手は僕に“良いものを持っているから、悲しんじゃだめだ”と言ってくれました。
全ての試合は違うものですし、再び彼に勝つ方法を見つけたい。彼との対戦は本当に難しいのです。彼はスライスやドロップショットを使うばかりか、歴史上で最高の選手の一人。だから準備だけは万端にしたいです。」と、意気込みを語った
今大会の優勝賞金は40万9170ドル