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ゆうのブログ(ファイトの毎日!)-フェデラー


男子テニスツアー最終戦であるATPワールドツアー・ファイナル(英国/ロンドン、賞金総額507万ドル、ハード)は大会8日目の27日、シングルス決勝が行われ、R・フェデラー(スイス)JW・ツォンガ(フランス) に6-3, 6-7 (6-8), 6-3のフルセットで勝利、史上最多となる6度目のツアーファイナル制覇を成し遂げた。

「これは最高のタイトルの一つです。」とフェデラー。「再びシーズンを素晴らしい形で終えることができました。これほど強い状態で、シーズンを終えたことはありません。」

世界ランク上位8人しか出場できない今大会、フェデラーはラウンドロビンを唯一の3連勝で突破。特に火曜日に行われた2試合目では、R・ナダル(スペイン) を6-3, 6-0で圧倒していた。

この日がキャリア通算100度目の決勝となったフェデラーは、第1セット第8ゲームをラブゲームでブレークすると、続く第9ゲームをキープ、35分でセットを先取する。

第2セットに入ってもフェデラーの勢いは止まらず、第5ゲームでツォンガのサービスゲームをブレークすると、5-4で迎えた第10ゲームでサービング・フォー・ザ・マッチのチャンスを迎える。

しかし、土壇場に追い込まれたツォンガがここで反撃に転じ、0-40とブレークのチャンス。結局、3本目のブレークポイントでツォンガがブレークバックに成功すると、このセットはタイブレークまでもつれこむ。

そのタイブレークで5-2とリードを奪ったフェデラーは、6-5でマッチポイントのチャンスを迎える。しかし、ツォンガがこのピンチをフォアハンドのウィナーで切り抜けると、今度は7-6と逆にセットポイントとなる。この場面でツォンガはフォアハンドのリターンを強打、ボールはフェデラーの足元深くに突き刺さったボールはフェデラーのミスを誘い、第2セットはツォンガが逆転で奪取する。

しかし、今年のウィンブルドン準々決勝では2セットダウンからフェデラーに逆転勝ちしたツォンガであったが、反撃もここまで。第3セットは再びフェデラーのペースとなる。

フェデラーは第3セット、自らのサービスゲームではツォンガにわずか3ポイントしか許さない完璧なプレーを展開すると、第8ゲームでブレークに成功、5-3とリードを奪う。

そして第3セット第9ゲーム、40-0と3本のマッチポイントを得たフェデラーは、1本目でフォアボレーをコートに叩きつけると、それがウィナーとなりゲームセット。2時間19分でキャリア通算70勝目を達成した。

今年で30歳になったフェデラーは、今シーズンを2002年以来となるグランドスラム無冠で終えている。USオープン準決勝では、世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア) を相手に2本のマッチポイントがあったが、逆転で敗れていた。

その敗戦後、フェデラーは6週間の休養を取っていたが、その間に気持ちの整理をしていたようだ。

「そういった負けが頻繁に起きると、自分が何か間違っていたのか自問自答します。」とフェデラー。「メンタルな部分については、過小評価も過大評価も言いたくありませんが、試合の最中でも、ツアー中でも起こりうることです。どんな時でもポジティブでいられるわけではありません。とても難しいことです。それで、重要な場面で疑いを持ってしまったのでしょう。」

この休養はフェデラーにとっていい方に作用したのは間違いなく、USオープン以降、スイス・インドア、パリ・マスターズ、そして今大会と3大会連続でタイトルを獲得する好調ぶりとなっている。

一方、今大会で優勝すれば、フランス勢として史上初のツアー最終戦チャンピオンとなれたツォンガは「現在、インドアでは彼が最高の選手です。もしかしたら、史上最高かもしれません。彼は本当に素早いし、良いプレーをしています。」と、勝者を称えた。

またツォンガは、これで3週間連続で日曜日にフェデラーに敗れることとなった。最初はパリ・マスターズの決勝に始まり、今大会のラウンドロビン1試合目、そしてこの決勝とインドアで3連敗となった。

この日はサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドやロンドン市長なと著名人が観客席に顔を並べる中、フェデラーはI・レンドル(アメリカ)P・サンプラス(アメリカ) を抜き、歴代単独トップとなる今大会6度目の制覇となった。

この記録についてフェデラーは「サンプラスやレンドルより優れているとは思いません。彼らはテニス史上で最高のチャンピオンです。彼らと比べられるだけで満足です。」と、コメントを残している。

通算4度目となる全勝優勝を果たしたフェデラーは、優勝賞金163万ドルを手に入れた。

(2011年11月28日12時08分)