祝 ハイスクール・オーラバスターシリーズ完結!!!



という事で




…ではないですが、ずっと読みたくて読めなかったうちに(やっと)シリーズ完結したので、慌てて読みましたアセアセ





リファインドになってから挿絵の方が変わって、誰が誰だか分かりにくくなってしまって

やっぱり挿絵は杜真琴さんの絵が一番好きというか、しっくり来たなぁ、なんて思ってしまいます。


(いうて、諒と希沙良を見間違えたりしてたけどアセアセ笑)





さて、今回のタイトルは「白月の挽歌」


白月とは幻将・皓の事を指しているのが分かりますね

「挽歌」というタイトルからして、皓との戦いに決着が着くのかなという感じがします。



そしてこのお話は十九郎編の完結編でもあるのですが


術力を失った十九郎が、敵である〈妖者〉側に寝返った!?しかも、自身と因縁がある幻将・皓に着いたってどういう事??


 というところから始まります。





彼の従兄弟であり、十九郎に依存していた希沙良はさながら悲劇のヒロインのように終始ウジウジしててちょっとイラッとしますが、そこから彼の心の成長が見られるのが救いかな。




そんな希沙良に対して、辛口な事をいいながらも見離さなかった諒。


今回諒ちゃんのまどろっこしい(お調子者キャラを演じている時の変な)言い回しが少なかったので、個人的にはとても読みやすかったです笑






そしてこの【十九郎編】のキーパーソンであるハネちゃん。

名前の由来はヨハネから取ったものと思われますが(「オメガの空の最後のラッパ」=黙示録の事を指している)


「オメガ」辺りから作者の文章が聖書とかの引用を引っ張って来て難解だったので頭が痛くなりましたが

今回は割とサラッと読めたかな。


昔の作品はただ中二病臭かったのが、文章が洗練されて来てる感じはします。

その分文学臭くなったというか、読みづらくなったけども。笑








十九郎の裏切り、という展開は実は「天冥の剣」を読んだ時から予測していて

何らかの【物理的な死】を迎えるんだろうなとは考えていました。


それが、忍に取り込まれるか皓に喰われるか、もしくは術力を失ってなのかは分からなかったけれど。



術力を失うことは〈術者〉に取って【物理的な死】と同じことなので、皓を利用して妖力を得るということは、十九郎は「生きたかった」のかなと思います。


術力は失ったけれど、この戦いの行く末を見届けたい。



今後、十九郎がどういう立ち位置に回るかで戦局が変わると思いますが、まぁ司令塔という立場に収まるんですかね笑





皓が十九郎に異常な執着心を抱いていたのは、なんの感情だったのか。


この物語の中でその答えが分かります。


まぁ分かっていたけどね笑笑






それにしても、意外と呆気なかったなぁー



そこの描写もしっかり書いて欲しかったし、忍さん満身創痍とはいえせっかく戦ってるんだから端折らないで欲しかった。







このシリーズもあと2冊


(年数的に)長い長い戦いの結末を見届けます!



スターウォーズ並みの壮大なサーガだな笑