う~~~~~~~
なんか気持ち悪い・・・・
変なもの食べたかな?
とりあえず!翔潤です。
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そもそも、俺が悪いんだと思う。
パリの美術館へ行こうと思って翔くんに話したら、
『ちょうど俺も行こうと思ってたんだ。一緒に行こう』
そう言われて、嬉しくてちょっと舞い上がっちゃって。
美術館へ行った後、夜のパリの街へ繰り出した。
ちょっとおしゃれなバーで翔くんと飲んで。
翔くんがトイレに立った時、近くのカウンターで1人で飲んでいた男が話しかけてきた。
英語はなんとか会話ができるようにまでなったけれど、フランス語は難しくて理解不能だ。
けど、その男も旅行客だったのか、ナチュラルな英語で話しかけてきた。
『君、旅行できたの?どこに泊まってるの?俺は○○ホテルにいるんだけど』
『あ~、俺は・・・・』
芸能人という職業上、簡単に宿泊先を教えたりしないことは脳に刻み込まれている。
『すごい綺麗な顔してるよね?もしかして芸能人?』
男が、俺の手に自分の手を重ねた。
すぐに突っぱねることもできたけど、旅先で問題は起こしたくなかったし、アルコールのせいでちょっと気が緩んでいたのかもしれない。
『手も綺麗だ。肌もつるつるしてて・・・・』
男の手が俺の手を握り、それをそっと口元に―――
『悪いけど』
突然、横から出てきた手が男の手をがしっと掴んだ。
「あ―――」
見上げると、そこには仏頂面の翔くんが。
『俺の連れに、なれなれしく触らないでくれる?』
氷のように冷たい目。
低い声。
これはやばい・・・・。
「っ・・・」
ホテルの部屋につくなり、俺の体はベッドに投げ出された。
「しょおく、ごめ・・・」
「ほんっとにお前は、隙だらけなんだよ!」
翔くんが俺の上に覆いかぶさり、息がかかるほどの至近距離で俺を睨みつけた。
「あのまま、あの男にキスでもされてたらどうするつもりだった?」
「そんな・・・・いくら何でも俺、そこまで―――」
知らない男に好きにされたりしない。
そう言おうと思ったけれど。
「このホテルのバーで飲んだ時も、男に絡まれてたよな?」
「あれは―――フランス語だったから何言ってるのかわからなくて・・・」
「だから隙を見せた?キスまで許すくらい?」
「ほ、ほっぺたじゃん、あんなのあいさつみたいな―――」
「・・・・それで、俺が納得すると思う?」
「おも・・・・・いません」
「だよな?」
翔くんが、俺の首にかみつくように口づけた。
「ん・・・・・っ」
「・・・・お仕置きが必要、だろ?」
にやりと口の端を上げて笑う。
俺が、絶対抗えない帝王的な翔くん。
「ぁ・・・・・っ」
俺の体に刻み込まれるそのシルシに震えながら。
でも、こんな翔くんも、好き・・・・
そんな風に思っていることは、彼には秘密・・・・・