これは嵐ツボを見たときに描いたお話ですね。
番組を何か見るたびに何らかの妄想をしていたわたし、我ながらやばい奴ですね・・・。
というわけで、お楽しみくださいjませ!
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朝起きたら、俺の目の前に妖精がいた。
薄い紫の羽
白い布を纏った、白い肌、大きな目をしたその妖精は、じっと俺を見つめていた。
「おはよ」
「・・・・おはよう」
反射的に答えると、妖精はにこっと嬉しそうに笑った。
「お前・・・・妖精・・・・なの?」
「うん。潤てゆーの。よろしくね、雅紀」
「潤・・・・何で俺の名前知ってんの?」
「雅紀のことなら何でも知ってる。昨日バイトクビになったことも」
「まじか」
柔らかそうなメッシュの入った髪に、茶色い瞳。
キラキラした粉を振りまきながら、俺の頭上を舞う潤。
「何でここに?どっから来たの?」
「雅紀が呼んだから。森から来た」
「は?俺呼んでないよ。森って?どこの?」
潤はその問いには答えず、くすくすと笑いながら部屋の中をくるくると飛び回った。
「なぁ、なにしに来たの?」
「遊びに来たんだよ。雅紀、あそぼ」
「遊ぶって・・・・何して?」
「え―っとね。えーっと・・・・すごろく!」
「すご・・・・・?」
妖精がすごろく???
「うん、これ!」
その言葉とともに、ぽん!とその場に現れたのは、昔懐かしいすごろく用の大きな紙と、さいころと、俺と潤をかたどった人形だった・・・・・
「・・・・本気でやんの?」
「うん!ね、やろ、雅紀!」
「いいけど・・・・・」
潤があまりにもニコニコと楽しそうだから。
どうせバイトはクビになったから暇だし。
「んっしょ、っとっと」
自分の半分ほどもあるサイコロを一生懸命持ち上げる潤の姿は思わず笑みが漏れるほどかわいい。
「ふふ、だいじょうぶ?」
「だいじょーぶ!よいしょ!」
掛け声とともにサイコロを振る潤。
出た目は6。
・・・・・こいつ、なかなか手ごわいぞ・・・・・