この頃ってただテレビでわちゃわちゃする嵐を見るのが楽しくてお話を書いてたんだっけなあと少し考えてみました。
現実の嵐を見ながら、現実は違うと思うながら妄想していたのか。
ファンになって5人のことを知れば知るほど知りたくないことも知っていったりしましたよね~なんて。
ちょっとしんみりしながら思い出してました。



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「きゃーーーーー!!!こわーーーーーい!!!たのしーーーーーーい!!!」

「・・・・・はく・・・・・・」

「え?何???智、楽しいね!!!」

絶叫系のコースター始め、全てのアトラクションを制覇する勢いではしゃぎまわる潤に、俺たちは息も切れ切れだ。

あの相葉ちゃんですら「俺、もう無理・・・」とダウンしてしまった。

「喉かわいたー!何かのも!」

ようやく一息つけるタイミングがきて、俺はほっと胸をなでおろした。

「潤ちゃん何飲む?買ってきてあげるよ」

「ありがと、相葉ちゃん。でも俺も一緒にいくよ。5人分も持てないでしょ」

相葉ちゃんと潤が先にカフェの方へ歩き出し、俺たちはその後をゆっくりと歩いた。

「それにしても大野さん、良く付き合うね」

翔ちゃんが意外そうに俺を見て言った。

「え?何が?」

「乗り物だよ。あなた、そんなに好きだったっけ?」

「ああ・・・・いや、別に好きってわけじゃないけど・・・・」

次から次へとアトラクションに乗ろうとする潤に、まず最初にニノが首を横に振った。

もともとこういう乗り物が苦手な男なのだ。

「俺、待ってるから行って来てよ」

そして次は翔ちゃん。

「ごめん、俺ももう無理だわ」

そう言った翔ちゃんの顔色は真っ白だった。

そしてついには相葉ちゃんも。

「気持ち悪い・・・・」

ベンチで伸びてしまった。

俺も、正直もう乗りたくはなかったけど・・・・

「智も休みたい・・・・?」

そう言って俺の顔を覗きこむ潤は、心底悲しそうに見えて・・・・・

「いや、大丈夫だよ」

と、つい言ってしまったのだ。

「潤が、悲しそうな顔するからさ」

「へえ、珍しい。大野さんが他人に感化されるなんて」

ニノが物珍しそうに俺を見た。

ほっとけ。

いやでも本当に。

滅多に人の意見に左右されることのないこの俺が、なぜだか潤には嫌だと言うことができなかった。

だって、潤がすげえ楽しそうだから。

めちゃくちゃ楽しそうに笑うから。

その笑顔があまりに無邪気で、眩しくて。

悲しい顔を見たくなかったんだ。

ずっと、その笑顔を見ていたかったんだ・・・・・。

 

 

 


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