ハワイの智潤結婚式。
続編で~す♪
「―――翔さん」
「なんでしょう二宮さん」
「誓いのキスって、こんなに長いものでしたっけ?」
「・・・・さあ、どうでしょう」
大野さんと潤くんの結婚式本番。
潤くんの花嫁姿になぜか自分がどや顔の大野さんと、最初から目にいっぱいの涙を溜めそれを堪えてる潤くんと。
見ているうちに、こっちも感動して来て、相葉さんなんか早々と涙を流していたんだけど。
誓いのキスの段階になって、2人が唇を重ねると、もう2人には周りなんか見えなくなってしまったようで・・・
「大野さん!長いよ!」
「いい加減にしろ!」
俺と翔さんで突っ込むと、大野さんがようやく潤くんを解放した。
潤くんの瞳は潤み、上気した頬と濡れた唇が艶っぽかった。
「いいじゃん、潤は俺の嫁さんなんだから」
「だから、そういうのは後にして」
俺の言葉にふてくされる大野さんと、ようやく今が式の最中だと気付いて真っ赤になる潤くん。
まったく、バカップルが・・・・。
招待席に並ぶ親せきや長い付き合いのスタッフたちもあきれるやら笑うやら。
まぁ、らしいっちゃぁらしい、緊張感のない結婚式に、青い目の神父も苦笑している。
「あんまり時間ないんだから、さっさと済ましてよ」
「だから、そういうムードのないこと言うなよぉ、ニノ。結婚式の雰囲気、台無しだろぉ」
「だから、2人でいちゃいちゃしたいなら式が終わってからにしなさいって言ってんの」
俺の言葉に、大野さんが『ん?』と考える。
「そっか。そういえばそうだな。よし、早く終わらせよう」
どっと笑いが起こる教会。
ったく、ムード台無しにしてるのはどっちだか・・・。
それでも潤くんはとても幸せそうで、今までで一番きれいで。
そして大野さんは今までで一番男らしく見えた。
最後は、潤くんが投げたブーケを俺と相葉さんでとりあって。
嵐5人で並んで、写真を撮った。
「やっべえ、間に合うかな!?俺、もう行くわ!2人、お幸せに!!おめでとさん!」
次の仕事の時間が迫っていた翔さんが慌ただしくタクシーに乗っていく。
同じくあわただしく協会をあとにするスタッフたちも見送って。
用意されたピンクのキャデラックに、大野さんが潤くんをお姫様抱っこして乗り込もうとしてあえなく失敗。
「いってぇなぁ、もう」
腰を擦りながら運転席に乗り込む潤くんと
「ごめんてぇ」
へらへらと笑いながら助手席に乗る大野さん。
「じゃ、またホテルでね」
「ハネムーンドライブ、楽しんで!松潤、事故らないでね!」
「うっさい!」
「んはは、ばいば~い」
カランカランと、空き缶を鳴らして走り去る2人を見送って、俺たちは伸びをする。
「は~、終わった終わった」
「わちゃわちゃしてたねぇ。なんか楽しかった」
相葉さんの言葉に俺も頷く。
「2人が帰ってきたら、5人で飲もう」
「だね」
そうしてのんびりハワイの教会を後にして・・・
2人が結婚しても、やっぱり嵐は嵐だったってとこかな。
なんにせよ、おめでとう。
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