今回のお話は2014年のVS嵐で、花男で共演した阿部くんがゲストに来ていた時のお話です♪
そう言えばそんなこともあったなあという感じで今となってはうろ覚えですが・・・
当時を覚えてる方も覚えていない方も楽しんでいただければと思います!
・。:*・。:*・。:*・。:*・。:*・。:*・。:*・。:*・。:*
「FF4で飲んだんだ」
「だからF4だってば」
「どっちでもいいけど。楽しかった?」
興味なさそうに、翔さんが聞く。
翔さんが、潤くんの友達が来たときに不機嫌になるのはいつものこと。
そんな翔さんの気持ちに気付かず、潤くんが無邪気に笑う。
「うん!久しぶりだったからね、4人で集まるの」
「・・・俺、聞いてなかったけど」
「え、そうだっけ?」
「聞いてない。阿部くんが、いい体してるってのも聞いたことない」
「あー、そうそう、すげえいい体なんだよ。どうやったらあんな風に筋肉がつくのかなあ。今度一緒にジム行こうかなぁ」
「・・・・また会うんだ?阿部くんと」
「うん、今度一緒にご飯食べに行こうって約束した」
「・・・・・」
あーあ、黙っちゃった。
これは、翔さんやけ酒かなぁ。
2人の後ろで、俺は隣を歩く相葉さんと目を見合わせた。
そりゃね、俺らだって気にくわないわけよ。
潤くんが、俺らの知らないとこでそういう友達と仲良くしてるって思うと、なんかむかつくわけ。
そんで、いつどこで見たんだか知らないけど『すげえいい体してる』なんて聞いちゃったら・・・・
こないだのとっくんの時もそうだったけど、何でいい体してるなんて知ってるわけ?
だけど、俺らにそんなこと問い詰める権利なんかない。
だって潤くんは―――
「じゅ~~~~ん」
俺らの後ろから、のんびり歩いてきた大野さんが潤くんを呼ぶ。
「智、どこ行ってたの?」
「トイレ。潤、ごはん食べにいこ」
「うん」
嬉しそうに笑い、潤くんが大野さんに駆け寄る。
残された翔くんがこっそり溜息をついたのがわかった。
そう。
潤くんは、大野さんのものだから。
俺らに潤くんの友達関係に文句つける権利なんかないんだけど・・・・。
潤くんの腰に手を回した大野さんがちらりと後ろを振り返り、潤くんを促すように歩いて行った。
長い長いテレビ局の廊下。
その廊下、2人のずっと後ろには―――
「あ、あれ・・・・」
相葉さんが言いかけるのを、俺が手で制する。
阿部さんが、なんとも切ない表情で潤くんの背中を見つめていた。
「・・・・リーダー、何したんだろ」
「さあね・・・・知らない方が、いいこともあるよ」
いつの間にか、翔さんが傍にいた。
「・・・・知りたくなくても、無邪気に教えてくれるってのはたちが悪いよな」
「まぁ・・・・大野さんも苦労してるってことでしょ」
一番かわいそうなのは・・・・・
俺たちはそっと後ろを振り返った。
さっきまでこっちを見つめていた彼の姿は、もうなかった・・・・・。
拍手お礼小話はこちらから↑
感想もお待ちしております!
にほんブログ村
いつもお読みいただきありがとうございます!
ランキングに参加しています♪お気に召しましたらクリックしてくださいませ♪