こちらのお話も更新してみました。
もう現実のメンバーたちは結婚してたり休止してたりなので、だいぶ前の5人の関係性を思い出し・・・
てか、もうこうなるとキャラだけがその人で、全くの妄想ですよね。
というわけで、ゆずりんの妄想を気軽に楽しんでいただければと思います!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 

「・・・・潤くん、本気?」

ベッドに気だるそうにガウンを着たままごろんと転がった潤くん。
俺の言葉に、ちらりと視線だけをこちらに向ける。

「何が?」
「大野さんと・・・寝たんでしょ?」
「・・・・」
「あの人を傷つけるためにそこまでする?ただあの人を振ればいいだけなのに」
「何怒ってんの?カズ。どういう方法だって、俺が人間を傷つければいいんでしょ?」

そう言って潤くんはちょっと笑ったけれど、その笑顔は全く楽しそうじゃないし、そこに感情は全く見えなかった。

「そんなこと・・・・潤くんにできるわけない」

潤くんは優しい。
悪魔の世界ではその優しさが邪魔になってしまうけれど、俺はそんな潤くんの優しさが好きなんだ。

「なんで?俺だって悪魔だよ?人を傷つけることくらいできる」
「・・・・それで、潤くん自身が傷つくのに?」

悪魔だったら感じることのない『罪悪感』という感情を、潤くんは持っている。
その理由も、俺は知ってる。
だから心配なんだ・・・・。

「・・・・俺なら大丈夫。俺は、カズが思ってるほどやさしい奴じゃないよ」
「潤くんは、優しいよ」
「そんなことない。本当に優しかったら・・・カズとこんな関係になってないよ」

潤くんが起き上がると、俺の手を取り手の甲に口づけた。

「潤く・・・」
「翔くんがいるのに・・・こうしてカズとも関係を持ってる。俺が本当に優しい奴なら、カズを傷つけるようなこと、しない。俺は・・・そういうやつなんだよ」

潤くんのしなやかな腕が、俺の首に回された。

「それでも・・・カズは俺のこと、好きでしょ?」

潤くんの綺麗な目が細められ、形のいい赤い唇が俺の唇に重なった。
潤くんの白い肌が、ガウンの隙間からのぞいていた。
艶やかで、ほんのり薄桃色に色づいた肌はくらくらするほど魅惑的で、俺が抗えるはずもなく―――

俺は、そのまま潤くんの体をベッドに押し倒した・・・・。




「は~、間に合ってよかった」

担当が帰り、俺はリビングのソファーに座り込んだ。

「よかったね。はい、コーヒー入れたよ」

相葉ちゃんの入れてくれたコーヒーを受け取り、息をつく。

「ありがと。焦ったよ、まじで」
「焦ったのはこっちだよ。昨日潤ちゃんのうち行ったまま帰ってこないし、今朝も慌てて帰ってきたと思ったら部屋にこもって出てこないし」
「ごめん。つい寝落ちしちゃって・・・・」
「潤ちゃんのうちで?」
「・・・・うん」
「ふ~~~~~~ん?」

相葉ちゃんがじっと俺を見つめる。

「大ちゃん?」
「はい」
「なんで俺と目を合わせないの?」
「いや、別に・・・・」
「大ちゃん、潤ちゃんのこと好きだよね?」

いきなり核心を突かれ、俺は思わずむせて咳き込んでしまった。

「げほっ、ごほっ、な―――何、言って―――」
「俺だって馬鹿じゃないもん。そのくらい、見てればわかるよ。潤ちゃんて、りささんに似てるし」
「それは―――関係ないよ。それに、言いうほど似てない」
「そうかもね。潤ちゃんの方が美人だし。」
「うん―――て、だから、ちが・・・」
「違くないでしょ?俺には隠さないでよ。別に男同士だからって気持ち悪いとか思わないから」
「そ・・・そう?」
「うん。それに、相手が潤ちゃんなら納得って言うか・・・あんなにきれいな人がそばにいたら男だってドキドキするよ」
「あ・・・相葉ちゃんも?」
「うん。あ、でも俺は別に、潤ちゃんに恋愛感情とかないから安心して」

慌ててそう言う相葉ちゃんに、俺は苦笑する。
つくづく、ルームメイトが相葉ちゃんでよかったと思う。
これほど信用できる男はいないだろうと思える。

「でも・・・じゃあ心配だよね」
「心配?」
「だってさ、ニノと潤ちゃんて兄弟でもないのに一緒に住んでるんでしょ?ニノはどう見ても潤ちゃんのこと好きだし。心配じゃない?」

言われて、俺の胸がギュッと音を立てた。

ニノの、俺を見る冷たい視線を思い出す。

あの2人がどういう関係でも、ニノの潤に対しての気持ちは疑いようがなかった・・・・。
 

 

 

 


にほんブログ村
いつもお読みいただきありがとうございます!
ランキングに参加しています♪お気に召しましたらクリックしてくださいませ♪

 

拍手お礼小話はこちらから↑
感想もお待ちしております!