FC継続のお知らせメール、来ましたね!
それだけでも、なんだか元気をもらえた感じがしてとても嬉しい。
明日からまたお仕事がんばれそうな気がします。

ところで、ここ数日で過去のお話を読み返しています。
主に『魅せられて』シリーズを。
覚えてますかね??

そこで皆さんに質問。
今までのゆずりんのおはなしで、好きなお話はどれですか?
こちらのブログコメントでも拍手コメントでも、教えていただけたら嬉しいです!

赤薔薇赤薔薇赤薔薇赤薔薇赤薔薇赤薔薇赤薔薇赤薔薇赤薔薇赤薔薇赤薔薇

 

 

目が覚めた瞬間、ベッドの横で椅子に座り俺をじっと見つめているカズと目があった。

はっとして起き上がる

いつの間に、寝ちゃったんだろう。

そして、なんとなく不機嫌そうに見えるカズ・・・・・

「・・・・・めし」

「え?」

「めし、出来てるから。最初にいた部屋に来て」

「あ・・・・うん。あの、このドレスは・・・・」

「着替えていいよ。そっちの洋服ダンスに普通の服入ってるから」

そうそっけなく言うと、カズは部屋を出て行ってしまったのだった・・・・・





「あ、潤ちゃん来たきた!そこ座って」

洋服ダンスに入っていたTシャツとジーパンに着替えると、俺は最初に案内されたリビングへ向かった。

大きなテーブルを囲むように座る4人。

そして俺に用意された席を雅紀が手で指示した。

少し緊張しながら席に着く。



「めし、持って来て」

翔くんの言葉に、入り口とは反対側の扉が開き、年配の女性がワゴンを押して現れた。

ワゴンに乗っているのは美味しそうな料理の数々。

「・・・・美味しそう」

思わず呟いた俺を見て、智がにっこりと笑う。

「だろ?潤の好きなもの、たくさん作ってもらったから」

「え・・・あ」

本当だ。

次々にテーブルに並べられる料理は、全部俺の好きなものばかりだった。

「今日は特別!潤ちゃんがうちに来てくれたお祝いね!」

雅紀の嬉しそうな声に、なんだか照れくさくなる。

「いっぱい食べな」

智の優しい声に、俺はただ黙って頷くしかできなかった。

今頃、父さんと母さんもアメリカで美味しいものを食べてるだろうか。

衣食住が不自由なくできるように手配している。

そう翔くんが言っていた。

手術が無事に終わるまで気持ちは休まらないだろうけど、少しでも美味しいものを食べてゆっくりできていたらいいな。

ずっと働きづめだった両親のことを想い、俺は料理を口に運んだ。

「!・・・おいしい!!」

料理はどれも食べたことのあるものばかり。

そして味も・・・・・

「お母様の味になってますでしょうか?」

料理を運んできた女性が、部屋の隅で微笑みながらそう言った。

「あ・・・・うん。あの・・・・」

「アメリカへ発たれる前に、お母様に潤さんの好物とレシピを伺ってまいりましたの。全く同じというわけにはいかないでしょうけど・・・・」

「同じ、だよ・・・・。もっと美味しいかも・・・・」

「まぁ、ありがとうございます」

嬉しそうに微笑む女性に、俺も笑顔になる。

そして、そんな俺を見て、4人もそっと顔を見合わせ笑っていたのだった・・・・・。

 

 

 


にほんブログ村
いつもお読みいただきありがとうございます!
ランキングに参加しています♪お気に召しましたらクリックしてくださいませ♪

 

拍手お礼小話はこちらから↑
感想もお待ちしております!