今日もまた続きです。

皆さん、アラフェス2020は見られました?

途中で止まったり、なかなか見られなかった人もいるみたいですね。

円盤化、されること願ってます。

見た人も、何度でも見たいですよね。

 



てへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろてへぺろ

 

 

「翔ちゃん、俺が一番でいいんだよね?」

カズが翔くんをちらりと見る。

そんなカズを、翔くんがちょっと嫌そうに見る。

「・・・・しょうがないからな」

「ふ・・・・じゃ、こっから先は俺1人でいいよ」

「・・・わかった。夕飯の時間には遅れるなよ」

「了解」

そこでぴたりと足を止めると、翔くんはくるりと向きを変えた。

「じゃあな」

「え・・・・」

「部屋はこの奥。カズに案内してもらいな」

そう言うと、そのまま行ってしまう翔くん。

「ほら、行くよ」

思わず足を止めた俺の腕を取り、カズが歩きだす。

2階の、一番奥の部屋が俺の部屋だと言われた。

じゅうたんが敷き詰められた広くて長い廊下を歩いていくと、突き当たりに白木の大きな扉があった。

カズがポケットから鍵を取り出し、扉のカギ穴へ差し込む。

「うわ・・・・」

思わず声を上げる。

中は、信じられないくらい広かった。

俺が住んでいたアパートの全室合わせたくらいの広さはあるかな。

広い窓にはレースのカーテン。

床は薄いピンクのじゅうたん。

テーブルやソファー、大きなテレビに大きな鏡台。

そして部屋のど真ん中に大きな天蓋付きのベッド。

家具は全てオフホワイトで揃えられ、まるで・・・・・

「・・・・お姫様の部屋みたい」

小さく呟いた俺の言葉に、カズがくっと笑った。

「可愛いこと言うなあ。でも・・・・あってるかもな」

「え?」

「生活に必要なものは全部揃ってると思うけど、足りないものがあったら言って」

「なんで・・・・」

「ん?」

「なんでそこまでしてくれるの?お姉ちゃんの治療費や手術代、お父さんとお母さんの飛行機代とかホテル代まで出してくれるって聞いた。どうして?」

何者だか、知らされてなかった。

ただ、すごいお金持ちだって。

だから、安心しろって。

でも、そんなこと言われて安心できるほど俺も子供じゃないよ。

「・・・・聞きたい?」

不思議な笑みを浮かべるカズに、俺は頷いた。

「・・・・いいよ。教えてあげる。待ってて」

カズはそう言うと、さっきまで気付かなかった部屋の入口の横についていたピンクの扉の前に立った。

「ここは、衣装部屋」

「衣裳部屋・・・・?」

「基本的に、この家にいるときはここにある服を着て」

言いながら、カズが扉を開ける。

と、そこにあったのは

色とりどりの、数えきれないくらいのドレスだった・・・・・

 

 


 


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