新しいお話書きたいな・・・・
と思っても、なかなか思いつきません。

過去のお話を上げながら、お話を書く感覚も思い出せてらいいなと・・・・。


星星星星星星星星星星


「俺らは、離れちゃダメだ」

そう言った智くんの表情は今まで見たことがないほど険しく、その意志が強固なものだと伺わせた。

あれは5年前。

両親が、交通事故で突然他界してしまった時のことだった。

当時智くんはまだ高校生で、俺は中学生、潤はまだ小学校に上がったばかりだった。

子供たちだけで暮らしていくことはできない。

そこで、俺たちはそれぞれが散り散りに親戚の家に引き取られていく・・・・はずだった。

だけど、まだ小さかった潤は俺たちと離れることを嫌がり、部屋に閉じこもったまま出てこなくなってしまった。

部屋から聞こえてくるのは潤の泣き声。

俺だって潤と離れるのは嫌だ。

その時、智くんが言ったんだ。

「・・・・俺が、翔くんと潤の面倒を見る」





智くんは高校を辞め、掛け持ちでアルバイトをしながら独学でイラストの勉強をし、わずか1年足らずでプロのイラストレーターになったのだ。

あらゆる賞を総なめにし、あっという間に売れっ子のイラストレーターになった智くん。

そのおかげで、俺たちは他の子供たちと同じように学校へ通うことができ。

そして高校へ行かないで働くと言った俺に黙って首を横に振り、進学を勧めてくれた智くん。

俺は智くんのおかげで勉強に専念することができ、大学へも奨学生として無事進学することができたのだ。

あのまま離れ離れになっていたら、こうして潤の笑顔を見ることだってできなくなっていたのだ。

「俺が、2人と離れたくなかっただけ」

そう言っていつものように笑う智くん。

感謝してもしきれないんだよ・・・・・

 

 

 

 


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