すいません、昨日UPしたお話、vol.1に収録済みのものでした。
何話分か、まとめて上げてたんですね。
すっかり忘れてました。

ご指摘ありがとうございました!

今日のお話は、潤ちゃんがちっちゃくなっちゃうお話です。
いろいろ考えながら書いていたなあと、ちょっと懐かしいです。

さくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼさくらんぼ

 

 

「しょおくん、しょおくん」

ホテルの集合場所で立っていた俺の服の裾をクイクイと引っ張られ、俺は振り向いた。

艶のある黒髪に白い肌、大きな瞳の可愛い小学校低学年くらいの男の子がそこに立って俺を見上げていた。

「何かな?」

ホテルに泊まってる一般客だろうか?

しかしこのフロアは俺ら嵐のメンバーとジュニア、それからスタッフで貸切になっていて一般客は来れないようになっているはずだけど・・・

「君、どこの子?お母さんは?」

身を屈めてそう聞くと、男の子は拗ねたように口を尖らせた。

「俺だよ!」

「は?俺?」

なんだ??
知ってる子か?

「わかんないの?しょおくん」

悲しそうな顔をしてきゅっと唇を噛む男の子。

その表情は確かに見覚えが・・・

・・・

待てよ。

くせのある黒髪
吸い込まれそうな大きな瞳
透けるような白い肌
柔らかそうな赤い唇

これは・・・
いやでもそんなはず・・・

「俺だよ、しょおくん」

声変わり前の高い声。
でも特徴のあるこの呼び方はーーー

「・・・松潤?」

そう呼んだ途端、松潤の瞳が大きく見開かれ、嬉しそうに大きく頷いた。

「な・・・なんでそんな姿になってんだよ!?」

俺の言葉に松潤は再び悲しそうな目をして俺を見た。

「分かんないよ。朝起きたら、こうなってた」
「そんな・・・」
「どうしよう、しょおくん。今日はライブなのに・・・」

そう、今日はここ大阪でライブがあるのだ。
まさかこんな子供の姿のままステージに立つわけにもいかない。

「翔ちゃんおはよー・・・って、その子誰?可愛いね」
「相葉くん!いや実はさーーー」
「おはようございます。あれ、その子・・・」
「はよー。お、松潤」

続いてやって来たニノと大野さん。
大野さんは驚くでもなく、松潤を見てそう言ったのだった。

「ええ!?松潤!?」

驚く相葉くん。

「やっぱり?似てるなーと思ったんだよね」

ニノはそう言って松潤の顔を覗き込んだ。

「かぁわいい」
「そっか!松潤か!どこかで会ったことあると思ったんだ!」

そう言って相葉くんも松潤の顔を覗き込んだ。

「どうしてこうなったんだ?」

大野さんが首を傾げる。

「いや、それもそうだけど・・・俺はあんた達の反応の方が不思議だよ。普通もっと驚くだろ」

俺の言葉に3人は顔を見合わせた。

「だってこんな子、そうそういないぜ」

と、大野さん。

2人が頷く。

「潤くんそのものじゃん」
「めちゃくちゃ可愛いもん」

・・・

いや、それじゃあすぐに分からなかった俺の立場は・・・

「ねえ!それより俺どうしたらいい?このままじゃライブに出れないよ!」

そうだった。
何とかして松潤を元の姿に・・・

「え?でも戻っちやうの勿体なくない?」
「は?大野さん何言ってんの?」
「だって超可愛いじゃん。俺もうちょっとこの松潤と一緒にいてえな」
「ふふふ、確かにちょっと勿体ないよね?」
「ちび潤だね」
「・・・俺のこと、バカにしてるだろ」

ぷーっと頬を膨らませる松潤。

そんな姿を見て3人が吹き出す。

「かんわいい!」
「たまんないね!」
「持って帰りたい!」
「おい、お前らいい加減にーーー」
「大丈夫だよ」

唐突に相葉くんがそう言って優しく微笑んだ。

「元に戻れないわけ、ないよ。松潤、コンサートのためにあんなに頑張ってたんだから」

その言葉に、他の2人も頷いたのだった・・・
 

 

 

 


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