何日かかけて、全部読み返したんですよ。
最初のころに書いたのなんかすっかり忘れてて。
読んだら、続きが書きたくjなりました。
久しぶりの感覚かも。
最近、PCに向かうとすぐ眠くなっちゃって、何もできなかったんですよね。
仕事の合間とか移動中にスマホ見たりゲームしたり。
で、家に帰ったらお話書こうと思ってるのに、眠くなっちゃって何もできずに終わる、ということの繰り返し。
でもなんか、読み返してよかった。
この続き、またいつになるかわかりませんけども。
地道に書いていけたらいいなと思います。


晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ

 

 

「翔ちゃん、のも~」

ニノと2人、夕食の弁当を食べていると、大野さんがスーパーの袋を手に部屋に入ってきた。
入って来るなり床に座り、俺たちの前にビールの缶を置く。

「翔ちゃん!」
「はい?」
「はい、飲んで!」

勝手のグラスにビールを開けられ、目の前につきだされる。
なんだかよくわからないまま、俺はそれを受け取ってちびちびと口に含んだ。

「どしたの、なんかあった?」

俺の言葉に、大野さんがじろりと俺を睨みつける。

ええ?なに??

「翔ちゃんは、ずるい!」
「はい??」
「・・・・大野さん」
「松本みたいな可愛い子に好かれてるくせに!」
「え・・・・」
「何まじめな振りしてんだよ、好きなくせに!!」
「ちょ・・・・」
「翔ちゃんがそんなふうだと、俺が松本とっちゃうぞ!」
「は・・・・」

何を言い出すんだ、この人は・・・・・

聞いていたニノが、呆れたように溜息をついた。

「ったくもう・・・・俺も翔さんには言いたいことあるけど、大野さんは極端なんだよ」
「・・・・え?ニノ?言いたいことって・・・・」
「いい子ぶるのもいい加減にしろってことですよ」
「ええ??」

ニノと大野さんが、じろりと俺を睨みつける。

何で俺が2人に責められるんだ・・・・

「・・・・俺、松本が好きだ」

大野さんが、俺をまっすぐに睨みつけて言った。

「・・・・言っとくけど、マジだかんな」
「それは・・・・わかってるよ」

いつもぼーっとしてるように見える大野さんだけど、まじめな時とそうじゃない時の違いは・・・・たぶん、わかる。
ていうか、こんなに真剣な目をした大野さんを見るのは初めてだった。

「けど、松本が好きなのは翔ちゃんなんだよ」
「・・・・・でも、俺は・・・・・」
「わかってるよ、翔ちゃんが松本を避けてるのは松本のためだって。でも、それが松本をすごく苦しめてる。翔ちゃんが松本のためって考えてることは、松本を苦しめてるだけだよ」
「・・・・・うん・・・・・そうだね」

わかってる。
わかってるんだ。
松本を苦しめてるのは、俺だ。
その事実が俺自身も・・・・・

「確かに、ずるいよねぇ、翔さんは」

ニノが、頬づえをつきながら俺を横目で見た。

「翔さんは、松本が翔さんを想ってるってことも知ってるんだ。知ってて、そうやって松本を避けてる。松本が苦しんで、それでも翔さんを想ってることを知ってて。翔さん、気付いてる?あなた、だいぶいろんな人の恨み買ってるよ」

―――俺も含めてね

そんな呟きが、聞こえた気がした。

ニノが、にやりと笑う。

「いつまでも、松本が翔さんのこと好きでいると思ってたら大間違いだからね?」
「そ・・・・んなこと、思ってねえし!」
「まぁ、俺がこんなこと言うのもなんだけど。好きなら好きでいいと思うよ。何があっても翔さんが松本の傍にいる覚悟でいれば・・・・」
「・・・・・覚悟・・・・」
「そ。翔さんにその覚悟があるなら、付き合っちゃえばいいんじゃない?」
「翔ちゃんが付き合わないなら、俺が松本と付き合う!」
「あんたは黙ってなさいよ!」

ギャーギャーとやり出す2人に苦笑しながら。

俺は、覚悟を決めた。

すくっとその場に立ち上がる。

2人がピタリと動きを止め、俺を見上げる。

「・・・・行ってくる」
「いってらっしゃい」
「がんばってね」

優しい2人の笑顔が、俺の背中を押してくれた。

そうして俺は部屋を飛び出し、松本の元へ向かったのだった・・・・。

 

 

 


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