いつ書いたのかな。
たぶん、冬のオリンピックのときだと思うんだけど、翔くんを心配する健気な潤ちゃんが書きたかったんだと思います。
読み返して思ったんだけど、わたしの中で潤ちゃんはとにかく乙女なんだな~
理想の女性像と言うか、ね。
もちろんかっこいい男性でもあるんだけど、可愛い子供みたいなときもあるし、母のようでもあり父のようでもあり
いろんな表情を見せてくれる潤ちゃんだからこそ、いろんな妄想したくなっちゃうんですよね。

というわけで、いろんな潤ちゃんを楽しんでいただければと思います。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 

「しょおくん、カイロいっぱい入れたからね」

「お、サンキュー」

「あとマフラーと、ニットキャップと、厚手の靴下と・・・・・あ、マスクも入れとかなくちゃ」

俺のスーツケースにあれこれ詰め込んでいる潤。

平昌へ発つ俺のためにわざわざ荷造りを手伝いに来てくれたけど・・・・・

「・・・・なぁ、おまえさ、ちょっとでも時間あるなら休んだ方が・・・・」

「・・・・なんで?」

「だって、連日撮影で疲れてるだろ?荷造りなんて、俺が自分で・・・・」

俺の言葉が終わるか終らないかのうちに、みるみる潤の顔が曇っていく。

「えっと、潤、あのな・・・・」

「・・・・だって、しばらく会えないじゃん」

「ほんの少しだよ」

「あんな、寒いとこ行って、もししょおくんに何かあったら・・・・」

「大丈夫だよ。4年前にも同じくらい寒かったしさ、防寒対策は完璧だし、建物の中はあったかいし・・・・」

「・・・・心配なんだもん」

「潤・・・・」

俺は、きゅっと唇をかむ潤をそっと抱きしめた。

「俺も、潤が心配だよ。一生懸命仕事する潤はすげえと思うし全力で応援もしてるけど・・・・

睡眠時間減って、こんなに痩せちゃって、いつか倒れちゃうんじゃないかって心配でしょうがない」

「俺は・・・・大丈夫だよ。ちゃんと食べてるし・・・・」

「それでも心配なんだよ。潤が・・・・・好きだからさ」

俺の腕の中で、潤の体がピクリと震える。

ゆっくりと顔を上げる、その大きな瞳が潤んでた。

白い額にキスをして、閉じられたまぶたにキスをして、赤い唇に着地する。

「・・・・・俺がいない間に、倒れたりすんなよ?」

「・・・・・うん」

「潤ががんばってるから・・・・俺もがんばれるんだよ」

俺の言葉に、潤が笑う。

ふわりと、柔らかい笑顔。

俺の大好きな・・・・・

その笑顔を見るために、ちゃんと無事に帰ってくるよ。

だから、ちゃんと笑ってて。

お俺が、潤の元へ帰れるように・・・・・

 

 

 


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