相葉くん、お誕生日おめでとうございます!!
優しくて、明るくて、どんなに辛い時でも周りを元気にしてくれる、そんな太陽みたいなあなたが大好きです。
これからも変わらず、嵐の太陽でいてください晴れ
これからの1年が、相葉くんにとって素敵な年でありますようにラブラブ

 

 

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「なにふてくされてんのよ、あなたは」

明日は東京でコンサート。
そして俺の誕生日。
みんなが祝ってくれるんだよ。
子供の頃はいつもクリスマスと一緒で、ケーキもクリスマスケーキだけだったのに。
今は、俺の誕生日を祝ってくれるんだ。
嬉しいんだよ、本当に。

でも・・・・・

「うっさい。お前のせいだ!」
「はぁ?何それ」

ちょっと逆切れ気味にそう吐き捨てると、ニノが手元のゲームに注意を向けつつ眉をピクリとつり上げた。
器用なやつだ。

いつものように、ニノが俺の家にご飯を食べに来て、今はくつろぎながらゲームをしてる。
明日のコンサートに備えてそろそろ帰るころだけど。
でも、出来れば今日は会いたくなかった。
だって・・・・

「なんであんな演出するんだよ?」
「・・・・あーなるほど。それで機嫌が悪いんだ?明日、潤くんはまた俺に抱かれ―――」
「止めろよ!」
「あら怖い。いつもにこにこ温厚な相葉ちゃんらしくな~い」
「ふざけんなよ。俺だってな、演出なら仕方ないと思ってたんだよ。会場も盛り上がってたし、潤も嫌がってないし。だけど――」
「だけど?」
「・・・・一度あの温もりを知ったら・・・・って」

ニノが、急に顔を上げて俺を見た。

「俺が・・・・最近、潤の傍にいてやれないから・・・・」

『夜の影』は、リーダー、ニノ、潤の3人ユニットの曲だ。
振付をリーダーが、演出をニノが手掛け、3人のステージングができた。
その演出がさ・・・・・
超エロイ!
セクシーに体を揺らし歌う潤を後ろから抱き、その手で体を愛撫するニノ。
こないだの名古屋公演ではついにリーダーまでそこに参戦し、前からがっつり潤に絡んですごい歓声を浴びていた。

たぶん、ニノの思惑通り。
そして盛り上がったことに気持ち良くなる潤。

ただの演出だってわかってても、あの恍惚の表情を浮かべた潤を見ていたら堪らなく胸が苦しくなった。

お互い忙しくて、最近はゆっくり話す暇もない。
もちろん仕事現場では毎日のように会ってる。
雑誌ごとにあげられたテーマに沿ってたくさん話もする。
でも、プライベートという意味ではほとんど会えないんだ。
今もきっと、潤は明日のコンサートに備えて・・・・・

「・・・・潤くんを疑うんなら、俺が引き取ろうか?」
「はぁ!?ばっかじゃないの?あげるわけないじゃん!潤は俺の!大体、お前があんな風に潤の体触るから!」
「そりゃあ、あのステージ上で堂々と潤くんの体触れるんだよ?遠慮なんかしないよ」

にやりと笑うニノ。
くっそー
やっぱりわざと!

「お前さー、それ明日もやるだろ!」
「そりゃあやりますよ。みんなそれ期待してるんだからさ」
「・・・・あれ以上のこと、するなよ?」
「あれ以上って?」
「だから・・・・っ、ちゅーとか・・・・・」
「ちゅー?あーいいね!それは考えてなかったわ。あそこでいきなりちゅーしたら潤くんびっくりするだろうね!それ見たいな!」
「見たくない!絶対やめろ!」
「えーーー」
「えーじゃない!」
「なにもめてんの?」

突然聞こえてきた2人以外の声に、俺たちは驚いて部屋の入り口を見た。

そこにいたのは、きょとんと首を傾げる潤だった。

「え・・・潤?なんで・・・・今日来るなんて一言も・・・・」
「だって・・・・・まぁくんの誕生日、俺が一番にお祝いしたくて・・・・邪魔だったら帰るけど」

潤が、ちらりとニノを見る。

「え!いや、何言ってんの?邪魔なわけないじゃん!ニノだったらもう帰るとこだから!」
「おい・・・・」
「ね!ニノ!もう帰るでしょ?」
「・・・・わかりましたよ、帰りますよ。全く・・・・潤くん、明日ね」

そう言ってさっさと部屋を出ていこうとするニノを、潤が慌てた様子で振り返る。

「ええ?本当に帰るの?別にいたっていいのに・・・・」
「冗談じゃない。これからあなたたちがあんなことやこんなことするのを傍で見せられるなんて、ただの地獄でしょ」
「え・・・・」

真っ赤になる潤。
それを見てにやりとするニノ。
もう・・・・
ニノの想像した通りの反応するから、面白がられるんだよ。
ほんと素直っていうか、天然っていうか・・・・・
可愛すぎて困っちゃうんだよ。


「・・・・・なんか、ごめんね、まぁくん」

ニノが帰ると、潤が本当に申し訳なさそうに言う。

「何言ってんの。俺は、潤がきてくれて嬉しいのに」
「ほんと?」
「あたりまえでしょ?ほら、こっち来て・・・・体、冷え切ってるよ」

外の空気に触れて冷たくなっていた潤の体を抱きしめる。

「・・・・まぁくん、あったかいね」
「でしょ?俺が、潤をあっためてあげる」

おとなしくじっと俺に抱かれている潤。
だけど、急にぱっと俺から離れてしまう。

「え?潤?な・・・・」
「じゅう」
「へ?」
「きゅう」
「ちょ・・・・」
「はち、なな、ろく、ごう、よん、さんーーー」

にー、いち・・・・

ちゅっ

冷たくて、やわらかくて、ほんのりと甘い、潤の唇・・・・・

「おたんじょうびおめでとー、まぁくん」

ほんとうに。

可愛すぎて困るよ・・・・・

「ありがとう、潤」

今日はずっと潤といられる。
それだけで幸せ。
潤がいて、メンバーがいて、ファンがいて・・・・・

最高の誕生日だね!



                   fin.





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