あけましておめでとうございます!!(今さら)
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
相葉くんのお誕生日も飛ばし、クリスマスも飛ばし、お正月も飛ばし、そして翔くんのお誕生日もすっ飛ばし―――
もう1月も終わりですね。
いろいろあり過ぎて、ちょっとお話を書く気力が湧いて来なかったです。
でも、去年末にちょっとだけ書いていたお話、続きを書こうかどうしようか迷いましたが消すのももったいないので書くことにしました。
続きがいつになるかちょっとわかりませんが、まったり読んでいただければ―――
あ、もちろんわたしはあんな記事は信じてないです。
潤くんという人を信じてますからね。
なので、これもゆずりんの単なる妄想として楽しんでいただけたら嬉しいです。


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「まぁくん、俺買い物行ってくるね」

紅白の司会という大役を終え、俺と潤は俺の住むマンションへ帰って来ていた。
大役を務めたという達成感で不思議と疲れは感じていなかった。

「え、1人で?大丈夫?」

もうコートを着込み帽子にサングラスと言う格好になった潤を見て、俺はソファーで寝そべっていた体を起こした。

「すぐそこだもん、大丈夫」
「そう?気をつけてね」
「うん」

そう言って微笑み、潤は部屋を出ていった。

この時―――
どうして俺は一緒に行かなかったんだろうと。
どうして潤を1人で行かせてしまったんだろうと。

死ぬほど後悔することになる・・・・・




近くのコンビニに寄ったら、欲しかったアイスが売り切れててなかったんだ。
だから、ちょっとマンションから離れたコンビニまで足を伸ばした。
そのコンビニじゃないと売ってない種類だったから、同じコンビニじゃないと行けなくて。
まぁくんの好きなアイス。
紅白の司会なんてすごい大役を立派に務めあげたまぁくん。
『ご褒美何がいい?』って聞いたら、『潤がいてくれればいいよ』なんて嬉しいこと言ってくれるからさ。
せめて、まぁくんの好きなもの買って行ってあげたいんだもん。


ようやく目的のアイスを買って戻ろうとコンビニを出た時。

「松本さん?」

後ろから女性の声が聞こえて、俺は反射的に振り向いた。
夜中だったけどコンビニの明かりで女性の顔はよく見えた。
髪の長い、ちょっと派手目な化粧の若い女性。
ベージュの長いコートを着ていてわりとスタイルはいいように見えた。
が、見覚えはない。

「わぁ、やっぱり松本さん!こんなところで会えるなんて嬉しい!」

なんだ・・・やっぱり知り合いじゃないのか。
それでもその女性がまとう雰囲気にどこか異様なものを感じて、俺は一歩下がった。

「わたし大ファンなんです!握手してもらえませんか?」
「え・・・はい」

握手くらいなら。
そう思って手を出した時だった。

「キャー!!嬉しい!」

そう高い声をあげたかと思うと、突然その女性が俺に抱きついてきたのだった。

「ちょ―――」

すぐに体を離そうと彼女の腕を掴んだ時―――

『パシャッ』

カメラのシャッター音が響き、眩しいほどのフラッシュが俺とその女性を照らし出した。

―――やられた!

そこにはカメラを持った黒ずくめの男。
そのまま踵を返して走り出そうとするのを、俺は咄嗟に追い掛けて目の前に立ち塞がる。

「待て!―――あんた、どこの人?」
「・・・・○○社です」
「○○・・・・その写真、出すつもりですか?俺のコメントはいらないの?」
「答えてくれるんですか?もちろん。俺が言ったことを正確に載せてもらえるなら」
「じゃあ・・・・あの女性とはいつからお付き合いを?」
「付き合ってません。今声をかけられただけです」
「なるほど。今お付き合いしている女優さんと二股というわけですか」
「・・・・そういう話にしたいってことですか。それならもう話すことはありません。僕の言ったこと、一字一句間違えずに載せてくださいね」
「答えてくれないんですか?彼女は二股されていると知らないんですか?」
「だから―――」
「すいません、あなたはグラビアモデルの石本涼子さんですよね?松本さんとはいつからお付き合いを?」

カメラを持った男は、突然後ろを振り返りそこに立っていたその女性にそう聞いた。

「えー、4年くらい前からですけどぉ。やだぁ、わたし事務所に怒られちゃうー」

―――仕込みか

「おい、あんた―――」

俺が一歩足を踏み出そうとしたその瞬間、男はさっと向き直ると俺に向かってシャッターを切った。
フラッシュの光がもろに目に入り、一瞬何も見えなくなる。

「コメント、確かにいただきました!事務所にも連絡させていただきますよ!それじゃ!」

男が走り出した。

コンビニの前は交通量のさほど多くない道路だった。
夜中は当然ほとんど車が通らない。だが、この日は1月1日。
普段の様子とは違っていた。

車が走ってくる音。
近付くライト。
それに気付かず道路を横切ろうとする男。
フラッシュを浴びて目を閉じていた俺は、音とライトの光を肌で感じていた。

―――危ない!

咄嗟のことだった。
俺は道路に飛びだし、男に体当たりをした―――。




キィィーーーーーーー!!!!!



「キャーーーーー!」

女性の声が、どこか遠くに聞こえていた。

俺の体は宙を飛び、全身をアスファルトに叩きつけられ、一瞬夜空の星が目に映った。
そして、茫然と俺を見ている男。
しゃがみこんだ男の傍らに、壊れたカメラ。

―――壊れたのか・・・・・?良かった・・・・・

そう思った次の瞬間には、俺はその意識を手放していた・・・・・



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