久しぶりの更新です!
もう、自分でも忘れかけてて、前回までのお話を読み返しながら書きました。
もうすぐニノちゃんの映画公開ですね!
ニノ担の娘のため、初日舞台あいさつに応募したんですが見事落選。
試写会も全部外れたし、もう後は初日のライブビューイングにかけるしかないですね。
そのあとは福岡ドーム、東京ドーム、紅白からのカウコン、と。
カウコンも応募はしていますが当たる気はまったくしないので・・・・
来年は会えるといいなあ、嵐さん。
DVD、早く出ないかなぁ(収録もまだです)。
潤ちゃんの演技のお仕事も・・・・
潤ちゃん欠乏症になりそうです。
あ、そう言えばしやがれの潤ちゃんの年賀状、よかったですね!
個人的にはあのスプレーアートがすごく好きです。
あと、あのお猿さんも可愛い。
ぜひ年賀状にして送っていただきたいわ。
というわけで・・・・
年内に、あと1回くらいはお話の更新ができればいいなと思ってます。

あ、アンケートのご協力ありがとうございます!
なんか、回答を増やそうと思ったらできなくて・・・・
もしエラーが出てしまって増やせなかったという方がいらしたらすいません。
ゆずりんにも原因は分からなくて・・・・
制限とかはなかったと思うんですけどね。なんでだろ?
旬くんが断トツかなあとは思ってましたが、意外とGACKTさんの票が伸びていて面白いですね♪
GACKT×潤ちゃんなんて、お似合いすぎて震えますわ。
まだまだ投票できますので、まだ投票されていない方がいましたら是非ご参加くださいませ!

 


「あれ?」

彼を見かけたのは、近所のコンビニに寄った時だった。
雑誌コーナーで真剣に雑誌を読んでるその横顔が、あまりにもきれいで一瞬見惚れてしまった。

「あ・・・・二宮、さん?」
「今晩は、松本・・・先生ですよね?」

俺の言葉に、松本さんはその端正な顔をくしゃっとさせて笑った。

「ふは、先生なんて呼ばないでくださいよ」
「ふふ、大野さんがそう呼んでたから、つい・・・。あ、それもしかして大野さんの―――」

彼が手にしていたのは、大野さんが表紙を飾っている雑誌で―――

「あ・・・・・」

途端に、松本さんの頬が赤く染まった。
―――あらら・・・この人、正直だなぁ・・・・。なんか、可愛い・・・・。

「あの、こないだすいません、ろくに挨拶もしないで・・・」
「へ?あー、いやいや、全然気にしないでください。大体、大野さんとはいつもあんな感じなんで」
「そうなんですか?智もそう言ってたけど・・・家に行ったこともないって」
「ないですねえ。電話番号とアドレスは知ってるけど、お互いの家なんて知らないですもん」
「へぇ・・・・そんなものですか?でも仲いいんですよね?」
「まぁ―――」

『ねぇ、あれニノじゃない?』

その時、店の奥から聞こえた声に、はっと我に帰る。
―――やべ、ここコンビニだった。


「―――出ましょう」
「え・・・・・」

松本さんは手に持っていた雑誌を元の場所へ戻すと、俺の肩をそっと押し、自分が後ろになって一緒にコンビニを出た。

「すいません、あんなところで立ち話しちゃって・・・」
「いや、そんな・・・・あの、雑誌、買わなくてよかったんですか?」
「え?ああ・・・・雑誌くらいなら、いつでも買えますから」

そう言ってふわりと笑う。
わりときつそうに見えるのに、笑うと雰囲気が柔らかくなるんだな・・・・。

なんとなく、興味が湧いてきた。
あの、物欲のない大野さんが好きなった人はどんな人なんだろうと・・・・。

「あの・・・・よかったら、ごはんでも一緒にどうですか?」
「え?」

松本さんが目を瞬かせる。

「僕、これからどっかで飯食おうと思ってたんですけど、1人じゃ味気ないし・・・・付き合ってくれませんか?」

俺の言葉にその大きな瞳をぱちくりとさせ、首を傾げるその仕草は妙にかわいらしい。

「あー、すいません、用事とかあるんでしたら別に―――」
「あ、いえ!」

松本さんは慌てて首を振った。

「用事なんてないです。僕も今日は1人なんで、ぜひ一緒に」

そう言ってにっこりと微笑んだ松本さんに、一瞬めまいを感じてしまったのは、大野さんには内緒だ・・・・・。




「俺、ニノがぁ、智と付き合ってたのかと思ったぁ」
「ははは・・・・すごい発想だね、潤くん」

2人で近くの居酒屋へ入って1時間。
すっかりできあがった潤くんを前に、俺は頬杖をつきその無邪気な笑顔を眺めていた。
いつの間にか潤くんは俺をニノと呼び、俺は潤くんと呼ぶように。
『智がニノって言ってた』そう嬉しそうに言って、俺にも名前で呼ぶように言った潤くん。さすがに『潤』なんて呼び捨てにはできないから、『潤くん』。
ほぼ初対面なのに、同い年だからなのか意外と人懐こい潤くんの人柄なのか、俺たちはまるで親友同士のように語り合っていた。

「だってさぁ、智、ニノに対して遠慮ないし、超仲いいじゃん」
「まあ、あの人とは性格的に似てるとこがあるんで・・・・でも、そういう対象では絶対ないから安心してよ」
「そっか・・・・んふふ」

そう言って嬉しそうに笑い、目の前のグラスに口をつける。
ほてった頬と赤い唇が、白い肌に映えて何とも言えない艶を感じる。
ルックスもスタイルも、モデル並みに綺麗だけれど決して女っぽいと言うんじゃない。
それでも彼を見ていると、男友達には感じたことのないときめきを感じている自分がいて、不思議な気持ちになる。

「・・・・翔さんとは、連絡取り合ってるの?」

それとなく翔さんの名前を出してみると、潤くんの瞳が一瞬揺れたように見えた。

「うん・・・・こないだ、電話で話したよ」
「大野さんと付き合ってるって話したんだ?」
「・・・・知ってるんだ?」

潤くんがふっと微かに笑った。

「こないだ、たまたま3人でお茶して。その時に聞いたんだよ」
「じゃあ、翔くんが俺たちのこと反対してるのも、聞いた?」
「なんとなくだけどね。でも、翔さんは潤くんのこと心配して―――」
「俺と付き合ってるってばれたら、智は・・・・どうなる?」

長い睫毛が白い頬に影を作る。
その向こうの大きな瞳はゆらゆらと揺れていた。

「俳優の仕事が、出来なくなる・・・・?契約を切られたり、する?俳優をやってる智が好きなのに・・・・俺が、それをさせなくするの?」
「潤くん、そんなことないよ。そりゃあ、大っぴらに付き合ってるとはいえないかもしれないけど、でも傍にいたっていいんだよ。大野さんだってそれを望んでる。それに、翔さんはそんなこと言ってるわけじゃ―――」
「わかってるよ」
「潤くん・・・・?」

潤くんは、グラスに半分ほど残っていたビールを一気に喉に流し込むと、ふうっと息を吐きだし、俺をまっすぐに見た。

「・・・・俺が、子供の頃誘拐されかけたっていう話・・・・聞いた?」
「・・・・うん」
「そか。―――翔くんは優しいから、俺のことを心配してくれてるんだってことは、わかってるよ。昔からそうだった。誰かが俺の悪口を言ってたるすると、それが俺に聞こえないようにって、いつも俺に話しかけてくれた。優しくしてくれた。雅紀以外にそんなことしてくれる人初めてだったから・・・・すごく嬉しかった」
「・・・そうなんだ」
「中学卒業してからは会うこともなくなっちゃったけど・・・・翔くんが俳優としてデビューした時には本当に嬉しくて、雅紀とお祝いしたんだ。それから翔くんの出てるドラマは全部見てるし、映画も雅紀と見に行った。俺も雅紀も、絶対世界一の翔くんファンだって言ってたんだ」
「うん」
「・・・・電話で、言われた。もしも、俺たちが付き合ってることがばれたら、たくさんのマスコミに追いかけられることになる。ファンにも・・・・もしかしたら嫌がらせされるかもしれない。お前を、そんな目に合わせたくないって」
「・・・・そう」
「でも・・・・俺、やっぱり智が好きなんだ」

潤くんの瞳から、涙がポロリと零れ落ちた。

「潤くん・・・・」
「傷つくかもしれない。辛いかもしれない。でも・・・・・好きなんだ。俺・・・・ずっとあの人に手を掴まれてるような気がしてた」
「あの人?」
「俺を、誘拐しようとした男・・・・。あの男に腕を掴まれた、その感触がずっと消えなかった。誰かと触れるのが怖くて、触れそうになると、体が震えて・・・・全身が拒否してた。大丈夫だったのは、雅紀と、翔くんだけだった。だから・・・・俺があの人にレイプされたんじゃないかとか、雅紀と付き合ってるんじゃないかって噂された時も、辛かったけどみんなが傍に寄ってこないことにほっとしてた。雅紀が傍にいてくれれば、それでよかった。恋人なんていらない。結婚なんてできなくてもいい。雅紀が傍にいてくれればって・・・・でも、テレビで智を見た時に・・・・初めて、この人に会ってみたいって思ったんだ」
「それは、なんで?」
「わかんない。でも、俺の教室に来てくれて、初めて話をして・・・・どんどん、好きになっていった。俺は・・・・智といるときだけは、あの事を忘れられた。腕を掴まれたあの感触も・・・・いつの間にか忘れてた。そんなこと、初めてで・・・・・初めて、これが恋だって知ったんだ」

そう言って、潤くんは涙を浮かべながら笑った。
それは、今まで会ったどんなきれいな女優よりもきれいな笑顔だった・・・・・。




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