潤くん総受けも考えたんですけども。
そうするとまた話が長くなってしまいそうなので、トライアングルにしました。
そこにニノちゃんも絡みますけども、ニノちゃんの場合は常に潤ちゃんの意思を尊重する立場という感じになってます。
どうしても、頭から離れないリアルと妄想が交錯して、いろんな思いが頭の中をぐるぐる回ってます。
プライベートも含め、暴走しないように思いついたお話はやっぱり書いて行くしかないなと・・・・。
ゆずりんの頭の中はまだこんな感じですが、読まれる方はどうぞお気軽に楽しんでくださいね!

あ、アンケートへのご参加もありがとうございます!
一応今月いっぱいは同じテーマで続けて、11月にはまた新しいテーマを考えようかなと思ってます。
途中経過としては、今日現在で1位翔潤、2位ニノ潤、3位智潤、4位雅潤ですね。
翔潤はやっぱり強いですね!そして意外というか、やっぱり宮城コンでのニノの献身的な愛が腐女子の心を掴んだのか、ニノ潤が2位に!
智潤も僅差なので、終わるまではまだわかりませんね。
雅潤はね、やっぱりカップルというよりも兄弟愛を感じてしまうんでしょうかね。
優しいお兄ちゃんと、可愛い末っ子。
こんな兄弟がいたら、ぜひ妹にして欲しい(ゆずりんのが年上だけども)と思ってしまうよね。
それから、コメント書かれてる方はまだいらっしゃらないんですけども、そちらもお待ちしてますので、よろしくお願いします!





 


翔さんのマンションの下に車を止め、その裏口をじっと見つめていた。
そろそろ、出てくるはず。
それから間もなく、潤くんがキャップに黒縁の眼鏡という格好で裏口から出てきた。
少しだけ窓を開け手を振ると、すぐに気付いてやってくる。

「―――リーダーのとこ、行くの?」

助手席に乗り込んだ潤くんをじっと見つける。
潤くんの行動は、全て把握してる。
今日、リーダーのところへ行くこともわかっていた。

「送ってあげるよ」
「・・・ありがと」
「・・・・リーダーと、寄り戻したの?」

俺の言葉に、潤くんは口の端を上げて小首を傾げた

「・・・絵のモデルになってるだけだよ」
「よく、翔さんが許してるね」

あの人、めちゃくちゃ独占欲強いのに。

「しょおくん、智には甘いもん。それに・・・・俺と智の間には、嵐ってこと以外何もないし」
「・・・・リーダーもそう思ってるのかな」
「・・・・思ってるでしょ」
「そう?じゃあ、なんで彼女と別れたの?彼女に結婚を迫られたら急に冷めたなんて言ってたけど。俺は、リーダーはずっと潤くんのことが―――」
「ニノ」

潤くんの固い声に、俺は口を閉じた。

「・・・・それ以上、言わないで」
「・・・・わかった。でも・・・・リーダーと会ってて、そういう話にならないの?」
「ならないよ。ただ、絵のモデルになってるだけだもん」
「ふーん・・・・。じゃあ、そういう話になったらどうするの?」
「・・・・・ならないよ」

同じ言葉を繰り返す潤くん。
だけどその瞳は暗く、何か思いつめているようにも見えた。
窓の外の流れる景色をじっと見つめるその横顔は、とてもきれいだ。

リーダーの住んでいるマンションの下に着くと、俺は車を路肩に止めた。

「ありがと」

シートベルトを外す潤くんをじっと見つめ、扉を開けようとしたその手を握った。
潤くんは動きを止め、俺を振り返る。

「潤くん。俺は・・・・俺は、何があっても潤くんの味方だから」
「ニノ・・・・・?」
「だから・・・・1人で抱え込まないで。困ったことがあったら、俺のとこに来て。いつでも、潤くんのためだったら何でもするから」
「ニノ・・・・ありがと。俺―――」

潤くんのシャツの胸ポケットに入っていた、スマホがぶるぶると震える。

「・・・・智から、ライン。・・・・行かなくちゃ」
「・・・・帰り、迎えに来ようか?」

俺の言葉に、潤くんがふっと笑った。

「ううん、何時になるかわからないし。タクシー呼ぶから」
「―――わかった」
「送ってくれてありがと。気をつけて帰ってね、ニノ」

そう言ってきれいな笑顔を残し、潤くんは行ってしまった。
その後ろ姿を、見えなくなるまで見つめ続ける。
どんなに変装してたって、誰が見たってそれが松本潤だとわかるほどに、輝くオーラを放つ人。
まだ声変りもしていないころから、ずっと潤くんだけを見ていた。
潤くんが欲しい。
でも、潤くんはあの人のもの・・・・・
胸が痛いよ・・・・・



「智、また何も食べてないの?」

智の部屋へ行き、合鍵で中に入る。
リビングのソファーに寝そべっていた智は、俺の声にゆっくり体を起こした。

「・・・つくんのめんどい」
「コンビニのお弁当ばっかりじゃ飽きるでしょ。俺何か作るよ」

キッチンへ行き、冷蔵庫を開ける。

「卵あるじゃん。あとは・・・・挽肉と、玉ねぎ?何か作ったの?」
「昨日母ちゃんが来て・・・ハンバーグ作ってくれた。その時の余り」
「なるほど。じゃあ・・・・・あ、このごはんも昨日の余り?チャーハンつくろっか」
「ん」

勝手知ったるなんとやらで、俺はキッチンでチャーハンを作り始める。

智が、彼女と別れたことを知ったのはコンサートの直前だった。
ほとんどメンバーの前で彼女の話をすることはなかった智だけれど、リハの前、メンバー5人で集まった時のこと。

『俺、彼女と別れた』

唐突に、いつもと同じ口調でそう言った智に、メンバーは戸惑った。
翔くんが、ちらりと俺を見た。

『俺、まだ結婚する気ないし。彼女は結婚したかったみたいだからさ、別れちゃった』

ふにゃっといつものように笑う智。
俺は、智が心配だった。
いつも優しい智。
その大きな愛で、いつも俺を見守ってきてくれた智。
今俺が、翔くんと一緒にいられるのは智のおかげだ。

―――俺は、智のために何ができる?

『潤の絵が描きたいな』

いつか智がそう言っていたのを思い出した。
何度か描いてもらったし、プレゼントしてもらったこともあるけど、智はたまにそう言うんだ。

『潤の絵、描くのが好きなんだ。なんか、落ち着く』

それなら、俺が智の力になることができるのだろうか?
コンサートが終わったら、絵のモデルになると約束した。

『ありがとう。これで、コンサート頑張れる』

その智の笑顔に、俺も嬉しい気持ちになったんだ。


「昨日は仕事だったよね?今日は、休みでしょ?ずっと寝てたの?」
「寝てた」
「釣りに行かないの?コンサート終わってから行ってないんじゃない?」
「・・・・・・」
「智?どうし―――」

キッチンで玉ねぎを刻んでいた俺は、突然後ろから腰に腕を回され、飛びあがるほど驚いた。

「っ!!ちょ・・・・危ないよ、智!包丁持ってんのに!」
「・・・・ごめん」

元気のない声に、俺ははっとして包丁をまな板の上に置いた。

ぎゅっと後ろから抱きつく智の手に、自分の手を重ねる。

「・・・智?大丈夫?」
「潤・・・・今日、泊まってって」
「・・・・それは・・・・」
「なんにもしない。潤に、傍にいて欲しいんだ。ただ、傍にいてくれるだけで良いから・・・・・」

智の声が、震えていた。
こんな智は初めてだった。
智は、俺の前で弱音を吐くことなんてなかった。
いつでも笑顔で、俺の背中を押してくれる。


俺は、智の手を握る手に、力を込めた・・・・・。



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